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【★★(個人的好みを5段階で表示)】

読み始めてみたら、湯川先生が出てくるガリレオシリーズでした。
湯川先生が謎解きをするのが作品のメインだからか、人間ドラマの描かれ方が薄いように思いました。
登場人物の個性が弱くて、湯川先生以外はトリックのためのモブキャラのように見えてしまって、私には少し物足りなかったです。


作品紹介(Amazonより)--------------------------
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。
秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。
殺害方法は?
アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
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by wakabanokimochi | 2019-01-29 22:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★(個人的好みを5段階で表示)】


広告などに森見さん自身の写真を使うほどご本人が激推ししているようなので、とても気になっていました。
森見さんの作品は今まで3冊しか読んだことがありません。
その中で『夜は短し歩けよ乙女』は好きなんですが、それ以外は、私には少し合わないかなと思って敬遠していました。

この作品の感想を結論から言うと、嫌いではないけど読むのに少し苦労しました。

森見さんの作品って、はっきりと具現化されていない森見さんの頭の中の観念をそのまま文章にして物語を紡いでいるという感じがします。
寝ているときに見る夢のような突飛さとあやふやさで物語が進んでいく感じ。
夢って、場所とか時間とか人間関係とかがあやふやじゃないですか。
小学校の教室にいるのに周りにいるのは高校の同級生で、廊下に出ててみたら今勤めている会社のビルだった、みたいな。
奇抜でサイケデリック。
そういう夢と現の狭間のような雰囲気が森見ワールドで、それが醍醐味なんだと思います。

だけど私は、そのあやふやさがどうにも落ち着かないのと、自由で荒唐無稽で奇想天外なストーリーを自分の頭の中で展開させていくのにものすごくエネルギーを消耗してしまうのです。
それは、私が理屈っぽくて自由な発想が柔軟にできないせいなのです。
エキセントリックに憧れるのにエキセントリックになれない、つまんない奴なのです。

ただ、入れ子構造で展開していくのにはわくわくしました。
面白かった。
場面が島になったあたりから、脳内の映像化が追いつかなくなってしまったんだな……。


作品紹介(Amazonより)--------------------------
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。
そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。
そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!

我ながら呆れるような怪作である――森見登美彦
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by wakabanokimochi | 2019-01-24 23:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
嵐の晩だった。
雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。
何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。
「僕は超常能力者なんだ」。
その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。
それが全ての始まりだったのだ……
宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
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自称・サイコメトラーの青年が、主人公の雑誌記者とともにある出来事に巻き込まれていく。
サイコメトリーの能力を使って事態を好転させようとするのにうまくいかない。

サイコメトラーという非現実的な人物がキーパーソンなのに、その力がうまいこと機能しないことでものすごくリアリティのある物語なのが面白いです。
古い作品だけど古さは全然感じません。


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by wakabanokimochi | 2018-12-24 23:24 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
AV女優連続不審死事件。
容疑者の男は行方不明。
男が遺した原稿『アルテーミスの采配』が、隠された嘘、或は真実を語り始める。
私の人生、狂ったのは誰のせい?
毎日は無数の罠で満ちている。
最後1ページまで、見事なる真梨幸子の采配。
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物語が展開するたびに視点となる人物が切り替わり、真相に迫っているようでどんどん謎が深まっていく感じが、迷宮に迷い込んでいくような感覚で面白かったです。
目新しいギミックではないけど、どんどん混乱させられる感覚は新鮮でした。
アダルトビデオ業界の闇も興味深かったです。


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by wakabanokimochi | 2018-12-10 23:23 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。
実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。
そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介に、集団レイプの加害者の過去があることをつかみ、事件は新たな闇へと開かれた。
呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の傑作長編。
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さすが吉田さん、かなり重めの内容でした。

愛と憎は紙一重です。
すごく好きだった分、何かのきっかけでひどく憎くなるということはあるわけで、だとしたら、ひどく憎かった相手を何かのきっかけで愛すようになるということもありえるのかもしれません。
これはたぶん、そういう物語です。
もしかしたら歪んだ愛の形なのでしょうが、どんな形であろうと愛は愛、そう感じました。


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by wakabanokimochi | 2018-12-07 20:59 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰!
江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。
塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。
亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。
屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。
百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。
人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!
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宮部さんの作品のなかでも特に大好きな三島屋シリーズの第5弾。

どれも、良くも悪くも人の心の隙間につけ入るような話で、日常の中の“ゆらぎ”のような不可思議さが面白いです。
私は、人情ものの「だんまり姫」が一番好きでした。
あと、話しの聞き役のおちかの、新たな展開にじんとしました。
第二期が楽しみです。


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by wakabanokimochi | 2018-12-04 20:43 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
長野・群馬県境で、自衛隊の運搬車が襲撃を受け、核燃料が強奪された。
同時刻、岐阜県の飛騨山中で、大学教授らの乗った車が土石流に流された。
生き残ったのは八神准教授、ただ一人。
その後、八神は見えない敵からつけ狙われる。
一方、自衛隊の運用支援・情報部の溝口は、襲撃犯の洗い出しを厳命される。
襲撃犯は誰か?その目的は?
そして、「T」とはなにか?
恋人、家族、仲間、国のために、男たちは真実を追い求めて戦う。
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敵は誰なのか? 誰を信じればいいのか?
手に汗握る緊迫の展開に最後までハラハラ・ドキドキ、一気に読みました。
北朝鮮事情とか、たいして詳しいわけではないからどのくらいリアリティがあるのかはわからないけど、私にはとても面白かったです。
登場人物がわりと死ぬのはちょっと嫌でした(だって悲しいから)。
死なない展開だともっと好きです。


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by wakabanokimochi | 2018-11-23 22:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)

【読書】 GO / 金城 一紀

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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
既視感ゼロ!
疾走する新《在日》恋愛小説
「もし俺が朝鮮人の魂なんてものを持ってたとしたら、そんなもんいくらでも売ってやる。おまえら買うか?」
《在日》。
日本人名。
小説現代新人賞作家鮮烈デビュー
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とてもセンシティブで重くなりがちな題材なのに、少し冗談めかした文章と軽やかなテンポのおかげで、爽やかな青春グラフィティのような雰囲気を醸し出しています。
ポップで面白く、爽やかな雰囲気の反面、随所から漂い立つ“怒り”“恐れ”“諦め”といった主人公・杉原くんの様々な感情に、読み手のわたしも心をかき乱されました。
泣き笑いしたくなるような、自分の感情を持て余すような、そんな作品でした。
コリアンジャパニーズの金城さんが、おそらく自分の体験や思いを反映させているから、面白みとやりきれなさが混在するようなリアリティを感じました。

生まれた国とか生まれた地区とか住んでいる場所とか人種とか原爆何世とか原発事故とか、言い出したらきりがないほどたくさんあるくだらない理不尽が、私はホントにとことん嫌いで、だけど、何かを基準にして線引するような“差別”はきっとこの先もなくならなくて、嫌いだと言いながら私の中にも差別する心はあって、だからますますやるせなくて、なので、こういう作品は心を揺さぶられるし、この感情を忘れないでいようと思います。


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by wakabanokimochi | 2018-11-21 22:23 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
凄惨な殺害方法と幼児が書いたような稚拙な犯行声明文、五十音順に行われる凶行から、街中を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件”。
それから十ヵ月後、事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破され、その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。
そしてあの犯行声明文が見つかる。
カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった埼玉県警の渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。
さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし…。
破裂・溶解・粉砕。
ふたたび起こる悪夢の先にあるものは―。
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第一弾よりもさらに凄惨で生臭く、思わず顔をしかめたくなるような殺人現場の描写がすごいです。
なかなか生々しくてすごいです。

ちょっとだけ、主人公の古手川刑事の行動に「ん?」と思う部分がありました。
「なぜ、そう思っていたならそう動いた?」みたいな。
ちょっとだけ、そう感じる部分もありましたが、物語の展開も前回よりスピーディーでスッキリしていて、だれるようなことはなく楽しく読みました。
最後の最後で「へー!」ってなりました。


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by wakabanokimochi | 2018-11-09 01:05 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。
創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。
そして書いたのは誰なのか。
謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。
圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!
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人の命を奪うことには一切のためらいがなく淡々としているのに、愛する者に対しては純粋なまでの執着心を見せる。
サイコパスと思しき人物の書いた殺人の告白文は、生々しさと同時に純粋さえも感じてしまいました。
どんな人間でも、“狂気”もしくは“狂気めいたもの”を必ず内包していると思っているのですが、沼田さんの作品を読むと、“自分でも気づいていなかった自分の中の狂気”に気づかされてしまう感じがします。
自分の内面をものすごく揺さぶってくる作家さんです。



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by wakabanokimochi | 2018-10-31 20:06 | 読書 | Trackback | Comments(0)