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★★★★<5段階評価>

著者は、カリフォルニア大学脳認知センターの教授兼所長をされてて、鏡を使った幻肢痛の治療を始めた方。
「奇妙な神経疾患を調べることで正常な脳の機能が学べる」ということで、稀な神経疾患の研究をされている。
本書は、著者の研究でわかったことをド素人にもわかるように説明してくれていて、ものすごく面白い。

科学とは真反対にあるとされていた人文学や哲学や芸術に、神経疾患の研究という方向からアプローチされていて、これがまたものすごく面白い。

本書に出てくる「奇妙な神経疾患」を一部紹介。
今まではこれらの症状を訴える患者を「嘘を言っている」「頭がおかしくなった」「精神的な問題」と片付けてきたけど、詳細に調べたら脳の一部に起きた疾患であることがわかったと、著者は述べている。

・カプグラ症候群
視力は正常なのに、自分の親や兄弟、配偶者などの肉親を「偽者」と決めつける(確信)するシンドローム。

・幻視
事故や病気で四肢を失った人が、無いはずの腕や足を「ある」と感じる。
痛みや触られた感触なども感じる。

・共感覚
特定の音程を聞いたり特定の数字や文字を見たときに特定の色が見える。
例えば「ドの音」は赤、「ファの音」は青、「5」は赤、「6」は緑に見える。

・盲視
脳損傷のために目が見えなくなったのに、目が見えなければ不可能と思える課題を実行できる。
たとえば、手を伸ばして物を掴んだり、ディスプレイに映し出された点を指し示したりできる。

・半側空間無視
右頭頂葉が損傷されると、自分の左側を無視するようになる(無関心になる)。
お皿に乗った料理の右半分だけを食べ、男性は右半分だけヒゲを剃り、女性は右半分だけに化粧をする。

・病態失認
四肢に麻痺があるにもかかわらず、「麻痺などしていない。ちゃんと機能している」と言い張るシンドローム。

・コタール症候群
「自分は死んでいる」と言い、体から腐臭がする、体にウジが湧いていると言い張る。



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by wakabanokimochi | 2015-04-21 21:04 | 読書 | Trackback | Comments(0)