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<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)----------------------------
震災のため原発4基がすべて爆発した!
警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。
彼女がその後の世界を変えていく存在だったとは――。
ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪そして勇気。想像を遥かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン!

子供欲しさにドバイの赤ん坊市場を訪れる日本人女性、酒と暴力に溺れる日系ブラジル人、絶大な人気を誇る破戒的牧師、フクシマの観光地化を目論む若者集団、悪魔的な権力を思うままにふるう謎の葬儀屋、そして放射能警戒区域での犬猫保護ボランティアに志願した老人が見つけた、「ばらか」としか言葉を発さない一人の少女……。
人間達の欲望は増殖し、物語は加速する。そして日本は滅びに向かうのだろうか――。
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前半の人身売買のくだりはとても面白く興味深く読んだ。
だけど、原発事故にまつわるくだりがあまりに陰謀論めいていてちょっと入り込めなかったし、鬼畜な男・カワシマの鬼畜ぶりも徹底しすぎていて逆にリアリティに欠けるし、そのあたりの作り物感が強すぎて白けてしまった。
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by wakabanokimochi | 2016-09-10 21:47 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)------------
妻あり子なし、39歳、開業医。
趣味、ヴィンテージ・スニーカー。
連続レイプ犯。
暗い衝動をえぐる邪心小説。
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主人公の男がとんだゲス野郎で、全く共感できないどころか神経を逆撫でするイヤな奴。
この男の持つ毒、この男のクリニックに蔓延する人間関係による毒、被害女性やその周辺の毒。
毒まみれでけっして気持ちのいい作品ではないけど、なんだろう、グイグイ物語に引き込まれていく。

私は桐野さんの作品を読むのは2冊めだけど、前回読んだものと同様、これもバスっと唐突に終わる。
桐野さん作品の特徴なのかな?
なんだかモヤモヤする終わり方だけど嫌いじゃない。


<これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2016-06-30 22:27 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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★★★<5段階評価>

イタリアのスラム街に母親と二人で暮らすマイコは、幼いときからいろいろな国を転々とする生活をしてきた。
超秘密主義の母親から他人との交流を禁じられているので友達は一人もいない。
その母親は、時々マイコを残して長期でどこかへ出かけ、毎回、整形手術で別人のような顔になって帰ってくる。
マイコは成長するにつれ、母親には重大な秘密があるのではないかと疑うようになる。


友達のいないマイコが、勝手に親近感を覚えた七海という人物に手紙をしたためるという、独白形式で物語は進んでいく。
マイコの体験、マイコの心情、マイコの感想のみで構成されているので、マイコの知らないこと、知り得ないことは描かれない。
物語の中で何か事件が起きたとき、主人公の視点と事件の当事者の視点の両方から書かれることが多いので、主人公が知り得ないことでも読者は知ってたりするものだけど、この作品はマイコ以外の視点での描写は一切ない。
だから、少しずつ母親やマイコの出生の秘密などが明らかになりながらも、わからないことはわからないままスパッと唐突に終わる。
マイコが選んだ道が正しいのか正しくないのか、そんなことにも一切言及しない。

マイコの過酷で危うげな生き方にハラハラしながら、物語に引き込まれた。


<これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2016-06-11 22:57 | 読書 | Trackback | Comments(0)