ワカバノキモチ 朝暮日記 asakure.exblog.jp

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by wakabanokimochi
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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。
本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。
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林遣都くん目当てで映画を先に鑑賞。
この作品の遣都くん、私、好きです。

遣都くんはさておき本の方の感想ですが、面白いです。
ルームシェアをする4人の男女のところに、謎の少年・サトルが転がり込んでくることでこの4人はふと気づきます。
一緒に住んでいながら、それぞれが本当はどんな人間でどんな本性を持っているのか、よく知らないということに。
でも、それはそれほど特別なことでなはくて、友達でも恋人でも家族でさえも、本音や本性の部分を全部さらけ出しているわけではありません。
この当たり前に使い分けている本音と建前の間に人間の闇が潜んでいたら?
お気軽で怠惰な若者たちの日常が淡々と描かれているようでいて、随所から立ち上る不穏さ。
その不穏さが、物語が進むににつれて濃くなっていくのが、ゾクゾクと怖いです。

吉田さんの描く、人が誰しも本質的に持っている闇の部分の激しさは、目を背けたくなるけど惹きつけられます。


<過去の読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2018-07-16 20:31 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
殺人事件から1年後の夏。
房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。
それぞれに前歴不詳の3人の男…。
惨殺現場に残された「怒」の血文字。
整形をして逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?
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何かに憤っているのにそれを押し殺し、怒ることさえ諦めている人たちの物語。
そして、信じることの難しさ。
愛するがゆえに疑ってしまう弱さの物語。

映画を観てから原作を読んだんだけど、それによる弊害もあればメリットもあったと思う。

大筋も結末もわかっているのでストーリーを追う楽しみ方ができなかったのは残念。
原作がある映画は、本を先に読むか映画を先に観るかいつも悩むところ。
基本的には原作を先に読みたい派だけど。
だけど、大筋はわかっていながらも読みながらドキドキはできた。

原作を読んだからわかったけど、映画はかなり忠実に描かれていると思う。
もちろん、端折られている部分はだいぶあるけど原作の雰囲気は一切損なわれていないし、千葉編・東京編・沖縄編のエピソードの大事な要素をギュっと凝縮してあった。

読んでいる最中は映画の出演者たちが頭の中で動いてくれるので、映画のように鮮明な想像で読めたのは楽しかった。
映画のディレクターズ・カット版でも観ているような感覚で読むことができた。


<過去の読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2016-12-19 21:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)