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★★★★★<5段階評価>

イランで生まれ、幼少の一時期をエジプトで過ごし、その後、大阪で育った一人の男の半生記のような作品。
彼の波乱の人生を通して、私自身の生き方や在り方を考えさせられる。

どこかおかしみがありながらも薄っすらと漂う絶望感が、物語が進むにつれて濃くなっていく。
下巻の中盤くらいまでは、圧倒的に主人公に共感できるのに、次第に寄り添えなくなる状況に心がザワザワする。
だけどラストには、何かよくわからない感動が押し寄せて号泣してしまった。
私自信が救われた気分になった。

私は本を読むときに、わりと登場人物に(主に主人公に)どっぷりと感情移入してしまう。
この作品の場合は、主人公と私の境遇に共通点などほとんどないのに、憑依したと言ってもいいくらい感情移入してしまった。



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by wakabanokimochi | 2015-05-18 17:57 | 読書 | Trackback | Comments(0)