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【読書】 寂しい写楽 / 宇江佐真理_a0220528_14542166.png

★★★<5段階評価>

【読書】 寂しい写楽 / 宇江佐真理

あらすじ(Amazonより)---------------------------------------
寛政3年、改革令に触れて、版元の耕書堂蔦屋重三郎は手鎖50日、身代半減の刑を受けた。
それでも蔦屋は、幕府の倹約令に反旗を翻すように、多色の雲母摺りで歌舞伎役者の大首絵刊行を試みる。
絵師に選ばれたのが、東洲斎写楽。本業は能役者で斉藤十郎兵衛という男だった。大量出版のため、
助っ人に借り出されたのが、山東京伝と、のちの葛飾北斎と十返舎一九。
世間をあっと言わせようという蔦屋一世一代の大勝負だったが……。

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写楽の物語というよりは、蔦重や葛飾北斎や十返舎一九といった江戸の出版業界に関わった人たちの物語。
幕府に関与されて思うように出版できない人たちが、あの手この手でたくましく創作する様が力強い。

江戸の人たちの“乙”とか“粋”とかの独特の文化や考え方がかっこいい。
江戸の、華やかで平和で粋で乙な空気感が好きです。

山東京伝はわりと濃い目に描かれていたけど、北斎や一九の人物像ももうちょっと深く知りたかったな。


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# by wakabanokimochi | 2015-09-17 14:56 | 読書 | Trackback | Comments(0)

お姫さまのぬり絵♪

阿蘇山が噴火。
警戒レベル3。
阿蘇方面はしばらく注意が必要なようです。


本屋さんで一目惚れして、ちょっとだけ悩んだけど買っちゃったぬり絵♪
お姫さまのぬり絵♪_a0220528_1945912.jpg

絵心はないけど、子供のころからぬり絵が大好きなのです。
“大人のぬりえ”みたいなのも買ったことがあるけど、あれは写実すぎてセンスがないと難しい。
これはイラストなので絵心がなくても楽しめる。

ヤバイ、楽しい♪ (*´∀`*)
手首や肘に痛みが出るほど没頭して塗っています。

36色の色鉛筆も買っちゃいました♪
# by wakabanokimochi | 2015-09-14 19:07 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

【読書】 祈りの現場 / 石井光太_a0220528_19472773.png

★★★<5段階評価>

東日本大震災
釜ヶ崎
刑務所教誨師
伊豆大島土砂災害
広島原爆

災害、貧困、犯罪者、原爆。
理不尽な死や社会の隙間に落ち込んだ人々と真正面から向き合っている宗教者の方々。
被災地や紛争地帯、超貧困国でたくさんの取材をしてきた石井さん。
悲惨な現場の只中で現場の人たちに寄り添ってきた者同士の対談は、きれい事だけではない生々しさに溢れている。

宗教は時として弱った人の心につけ込むこともあるけど、寄り添う宗教は圧倒的に人の心を救うんだと思う。
だから、人間は太古の昔から祈りを捧げてきたんじゃないかな。

東日本大震災の片山さんのお話には、特に共感する部分がたくさんあった。


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# by wakabanokimochi | 2015-09-11 19:49 | 読書 | Trackback | Comments(0)

面白かったけど時間がないので感想だけ。

フロントローからのスタートだったライコネン、スタートを失敗して大きく後退してしまう。
今シーズンはなんだかついてないなぁという印象。

ハミルトンは相変わらずの独走。
圧倒的な速さ。
お顔はめちゃくちゃタイプなのに憎らしいわぁ。

予選4位だったロズベルグは、ライコネンのスタートミスの影響で順位を下げ、苦戦を強いられる。
巻き返しを狙って頑張っていたけど、残り2周でエンジンが火を吹いてまさかのリタイヤ。
トップのハミルトンとのポイント差が開いてしまった。

そのおかげと言っちゃうとロズベルグに気の毒だけど、ベッテルはロズベルグに21ポイント差まで迫ってきた。
今回は2位入賞。
ウイニングランのとき、クールなハミルトンとは対照的に「ひゃっほー!」と声を上げてマーシャルたちに手を振る無邪気なベッテルに、またキュン♪ってなった。(*´∀`)

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<写真:ESPN F1:2位でゴールしたセバスチャン・ベッテルを迎えるフェラーリ>
2015 F1 イタリアGPの感想_a0220528_23193549.jpg

# by wakabanokimochi | 2015-09-09 23:21 | F1 | Trackback | Comments(2)

【読書】 奇跡の人 /  真保裕一_a0220528_2249727.png

<5段階評価>

あらすじ(Amazonより)---------------------------
31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。
しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。
8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。
そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが…。

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真保さんといえばアクション・サスペンスのイメージだったけど、この作品は人間ドラマ・サスペンスといった感じ。

主人公が、失ってしまった過去を知りたいともがく様には共感したし、読者としての私も知りたくてのめり込んだけど、だんだんと執着が激しくなる主人公が狂気じみていて怖くなり、後半はイライラしてしまった。
主人公の執着に狂気を感じてしまうと、途中に挟まる母親の闘病日記も息子への執着が滲み出ている気がして、少し恐ろしく感じてしまった。

帯に【静かな感動を生む「自分探し」ミステリー】とあったけど、感動要素はほとんどなかったように思う。


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# by wakabanokimochi | 2015-09-05 22:51 | 読書 | Trackback | Comments(0)