ワカバノキモチ 朝暮日記 asakure.exblog.jp

趣味のことをいろいろと


by wakabanokimochi
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カテゴリ:映画( 65 )

【映画】 万引き家族



★★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


まるでドキュメンタリーを見ているようでした。
映像の説得力が凄まじかったです。
『万引き家族』である6人の振る舞い、佇まい、それからこの『家族』が暮らす家や環境のディテール。
この国の制度や法律やコミュニティの隙間にすっぽりと抜け落ちてしまった人たちが、あのスクリーンの中に確かに存在していました。

この映画は『万引きのような犯罪を犯さなければ生きていけない人たちを、擁護・美化した作品』ではありません。
違います、むしろ逆です。
クズ人間をクズ人間として描いています。
あの『家族』はクズです。
特に、リリーさんとサクラさんはひどいです。
「彼が盗んだのは、絆でした」というキャッチコピーはない方がいいです。
そんな綺麗な話ではありません。

ただ、ここがすごく難しいところだし、賛否分かれるところだと思うんですが、そのクズな行いのおかげで救われている人もいるのです。
『家族』の中の子供2人は確実にそうです。
それから松岡茉優ちゃんも樹木希林さんも、精神的に救われています。
ワンシーンしか出てこない池松壮亮くんもそうです。
この池松くんのシーンはとても印象深くて、苦しくせつないです。
「これだけ救われている人たちがいるんだから、彼らを『悪』だと決めつけてしまわなくていいんじゃないか」とはやっぱり言い切れない、見逃せない部分があるので、だから否応なしに自分の倫理観と向き合わされてしまいます。
『正しさ』とか『正義』って一体なに? という答えの出ない問いにはまってしまいます。
この映画を見てどんな感想を持ち、どう評価するかで、その人の倫理観を垣間見ることができるんじゃないかと、私は感じました。

実体験としての貧しさを経験していない人(観念としてではなく実体験)や、家族の愛など幸福感を感じて育った人ほど、(要するに、普通に幸せに育った人ほど)この『家族』やこの映画そのものを嫌いだろうなと思います。
私の場合は、リリーさんやサクラさん寄りに感情移入しました。
ダメな人たちだし、身近にいたら関わりたくないタイプの人たちなんですけどね。

たぶん、本当に正しいのはあの警察の人たちです。
わかっています。頭ではわかります。
でも、その正しさは、少なくともあの少女を不幸にする可能性をおおいにはらんでいる。
その正しさに従っていたら、男の子の命もなかったかもしれない。
そう考えたら、全員が救われる正しさというのは、この世界には存在しないのかもしれないですね。
やりきれないです。
駄菓子屋のおじさんの振る舞いが、もしかしたら一番納得できるものなのかもしれないけど、でもやっぱり「正しいか」と問われれば難しいです。

ケイト・ブランシェットがカンヌで絶賛した、サクラさんが泣く場面はすごいです。
彼女の言葉と涙には圧倒されます。
見ているこちらの感情が揺さぶられて、心を掻きむしられるようでした。

こんな風に賛否がはっきり分かれていて、しかも否の声が大きいものほど、実はものすごく素晴らしい作品なのだと思います。
それだけ、人々の心をザワザワさせたわけですから。
本編を見たあとに下のポスターの笑顔を見ると、やりきれなくて苦しくなります。


◆作品データ → 映画.COM

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by wakabanokimochi | 2018-07-09 21:49 | 映画 | Trackback | Comments(2)


★★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


度肝を抜かれるスゴイ映画でした!
前のめりでスクリーンを凝視するほど作品の世界に引き込まれました。
観終わったあとに、続けて次の回も観ようかと思ったくらいです。
一週間まえにギックリ腰をしてしまって、長時間同じ姿勢でいるとまだ腰が痛いので今日は諦めましたが、近いうちにもう一回は必ず劇場で観たいです。

アナーキーでアバンギャルドでカオスでカッコイイ。
キューブリックやリンチの世界が好きな人の琴線に触れるタイプの作品だと思います。
身近なもので例えると、ヴィレッジ・ヴァンガードみたいな雰囲気。
あの色彩や手書きのポップやあのがちゃがちゃしている視覚的な感じもそうだし、美と醜、センスとナンセンスが混在しているあの感じとかも。

セックス・ピストルズの『アナーキー・イン・ザ・U.K』がメインテーマになっているけど、それがしっくりくるカッコよさ。
着物を着崩したファッションもオシャレ。

けっして万人受けする作品ではないけど、万人受けする作品なんてものを作ることなんてできないわけのだから、だったら、このくらいとんがっててもいいと思います。

原作の町田康さんの本は、このパンク侍ではないですけどひとつ読みかけたことがあったのですが、文体とか世界観がどうも合わなくて途中で断念しちゃったのです。
なぜ町田さんの作品が私に合わないか、今日映画を観てわかった気がします。
良くも悪くも平凡な私は、町田さんの文章でこの映像を頭に描けないからです。
良くも悪くも常識的な私は、頭の中でこの世界観を作り上げられません。
だから、読んでいて面白くなかったんだと思います。
こんな映像が作れるなんて、圧倒されます。

予告では、筋の通ったストーリーがあるように見えますが、いや、あるっちゃあるんですが、それよりも「とにかく映像と演出をまず楽しめ!」という作品です。
ストーリーを深読みしようと思えば、いくらでも深読みできます。
「現代社会への風刺」とか。
でも、そんな面倒臭いこと考えずに、とにかく五感で感じろ!と思考をねじ伏せられる感じが気持ちいいです。

それから!
綾野剛くんがいい!
『シュアリー・サムデイ』や『Mother』の頃から「この役者さん、好き!」って思っていたけど、間違いなかった!スゴイ役者さんだ……。
この映画の世界観を構築するには、綾野剛という役者が不可欠です。
妖艶さ、殺気、母性本能をくすぐる隙き、圧倒的な男前ぶり。
剛くんそのものが、混沌を内包している役者さんなのです。
だから、このカオスを作り上げるには剛くんが主演じゃなきゃ成立しない!というくらいハマってました。
この映画のために剛くんがいて、剛くんのためにこの映画がある、そう感じました。


◆作品データ → 映画.COM

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by wakabanokimochi | 2018-07-03 00:53 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>

ピーターラビットの絵本などをちゃんと読んだことがないので、絵本との世界観の違いなどはわかりませんが、うさぎと人間の本気の殺し合いが面白いです。
手加減抜きの本気なのがいい。。
血みどろの残虐さはないので、その点はお子様連れでも安心です。

ピーターたちうさぎのモッフモフ感はすごい!
服を着て言葉を喋って二本足で歩くけど、本物のうさぎと見間違えるほどにうさぎです。


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by wakabanokimochi | 2018-06-27 11:31 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★★★
<5段階中>


VRの世界をスピルバーグが映像化したというので絶対観たい作品だったんだけど、やっぱりスゴかった!
字幕2Dで観た翌日に4DXでもう一回観ちゃいました。
4DXとの相性バツグンです!
序盤のカーレースのシーン、椅子から転げ落ちそうな錯覚で思わず肘掛けを掴んでしまうほど。

140分、気を緩めていいところなんかほとんどありません!
怒涛の展開。
目がクラクラするほどのスピード感。
リアルとCGの絶妙なバランスの映像。
随所に散りばめられた、世界中のヲタク心をくすぐる80年代ポップカルチャー。
これでもかこれでもかと、波のように押し寄せる情報の処理に脳が追いつかず頭から煙が出そうでした。(いい意味で)

スピルバーグ自身がヲタクだから、もの凄く楽しんでこの映画を作ったんだろうなっていうのがひしひしと伝わってきて、だから観ているこちらも純粋に楽しめました。
世界中のクリエイターたちを、有名・無名、今・昔、大御所・若者に関係なくリスペクトしているスピルバーグの思いみたいなものも伝わってきてグッときました。

私はキューブリックのあのくだりがすごく好きです。
あのくだりになってからの色合いの変化とか、タイプライターの佇まいとか、ちょっと鳥肌が立ちました。

あと、個人的にときめいたのは、この映画の世界が私が考える理想の世界と同じだったことです。
よく友人たちに、私が考えるVRの世界を熱く語るのですが、まさにこれなのです。
実際の性別や年令や容姿は関係なく、健常者とか障害者とかも関係なく、気が合うかどうかだけで人と付き合い、あらゆる娯楽を楽しむことができ、恋愛も結婚もセックスさえもこの中でできる。
早くこんな世界が来ないかと、映画を観ながらワクワクしました。

映画を観終わったあとは爽快感に包まれました。
悪役がただの極悪人ではなくてどこか憎めないのがいい。
そして、VRの世界は最高にクールだけど、だからといって現実世界を諦めているわけでも嫌っているわけでもないよ、という思いがあるように感じたのもいい。

この映画を観て衝撃を受けた未来のクリエイターである若者やちびっ子には希望を、私のような80年代ポップカルチャーど真ん中のおばちゃんにもノスタルジーと同時に夢を見させてくれる、素晴らしいエンターテイメント作品でした。

「サマーウォーズ」のエッセンスがすごく好みだったのと、ガンダムがかっこよかった♪


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-05-17 23:05 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 blank13



★★★★<5段階中>


あらすじ(映画.comより)-------------------------------
13年前に突然失踪した父親の消息が判明した。
しかし、がんを患った父の余命はわずか3カ月。
父と家族たちの溝は埋まることなく、3カ月後にこの世を去ってしまう。
葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく。
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ギャンブルと借金まみれの父親が失踪したせいで苦労をすることになる家族。
残された母親も長男も次男も、おそらくそれぞれのことを思いやって、怒るでもなく泣き言を言うでもなく感情を押し殺して生きている。
言葉も感情表現も少ないシーンの連続なのに、登場人物たちの感情が画面からほとばしり溢れ出しているのを感じる。
特に、主人公である次男は終始ほぼ無表情に見えるのに、ほんのちょっとの表情の変化や仕草で彼の心の動きがひしひしと伝わってきてヒリヒリ痛い。
高橋一生という役者の表現力の高さに脱帽する。

急にテイストの変わる葬式のシーンには少し戸惑ったけど、無表情な遺族側と個性豊かで感情豊かな参列者たちとの対比や、隣の大きな寺で行われている裕福そうな葬式との対比のよって、苦労続きだったこの家族が徐々に救われていくように見える。
もし私が当事者ならこの状況では救われないけど、この家族、特に次男の心が救われたのならとてもよいお葬式だったのだと思う。
彼がこれから人生の第二章を晴れやかに進むことができそうで良かった。


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-04-17 22:23 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★★<5段階中>

あらすじ(映画.comより)-------------------------------
陽気でカラフルな「死者たちの世界」を舞台に描いたピクサー・アニメーションの長編作品。
日本におけるお盆の風習にあたるメキシコの祝日「死者の日」を題材に、音楽を禁じられたギター少年ミゲルの冒険や家族との強い絆を、数々の謎と音楽を散りばめながら描いた作品。
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スクリーンいっぱいに広がる死者の国の美しさにため息が出る。
死者のお祭りのカラフルでポップで陽気な雰囲気が溢れる映像がとにかくキレイ。

家族の絆とか愛とか温かさとか、文字にすると陳腐になりそうな王道の物語ではあるけど、思いがけない展開に思いがけず泣かされてしまった。
優しくてあったかい気持ちになれる映画。


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-04-03 00:11 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★<5段階中>

あらすじ(映画.comより)-------------------------------
1962年、冷戦下のアメリカ。
政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。
イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。
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ものすごく大人向けのおとぎ話。

深い水の中を連想させるダークグリーンの衣装やセット、60年代のお洒落なインテリアやファッションなど、美しい映像が印象的。
エロスとバイオレンスが思いのほか激しくて、もっとほんわりしている作品だと勝手に思っていたので度肝を抜かれてしまった。
「愛」の部分よりバイオレンスの方が私にはインパクトが強すぎて、愛の物語という印象は薄まってしまった。


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-03-15 22:04 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★★★<5段階中>

あらすじ(映画.comより)-------------------------------
貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。
妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。
しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた。
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かなり序盤からガッチリと心を掴まれて、そのままラストまで作品に引きずり込まれました。
ちょっとでも興味があるなら映画館のスクリーンと音響で観るべき映画です。
圧倒的な迫力の歌とダンスがテンポよく次々と展開されていって、まさに圧巻です。
ストーリーが王道だからこそ、ほぼミュージカルシーンというこの構成が成り立つんだと思います。

私は、マイノリティに光が当たる物語に強く感動するという傾向にあるので、この作品はまさにどストライクでした。

小人症、巨人症、多毛症、結合双生児、アルビノ、性同一性障害など、親からも目を背けられ家の中に閉じ込められるようにして生きてきた彼らを集めてショーをします。
『身体的マイノリティを見世物にしてショーをする』ということに嫌悪感を抱く人もいるでしょうが、そういう人にこそ観てほしい映画です。
嫌がる身体的マイノリティの人を無理やり人前に出すのは人権侵害でしかありませんが、彼らがそこに居場所と生きがいを感じているのなら、そのショーを見る側も思いっきり楽しめばいいと思うのです。

その昔、私がまだ子供のころ、映画やドラマによく出ている小人症のおじさんがいました。
昔のアメリカ映画にも小人症の人がコミカルな役で出ていました。
そのころから比べたら今のほうが、人権や多様性に対する意識が高まったように思い込んでいますが、規格外のものやいびつなものを見えるところには出さないようにしようという傾向も強まったように思うのです。
テレビでコミカルに立ち振る舞う小人症のおじさんを見られなくなったのは、健全なことではないように思うのです。

そんなことを常日頃から考えていた私には、スタンディングオベーションしたくなるほど胸が震える作品でした。


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-03-06 22:09 | 映画 | Trackback | Comments(0)


★★★★<5段階中>

あらすじ(映画.comより)-------------------------------
下品で貧相、金も地位もない15歳上の男・陣治(阿部サダヲ)と暮らす十和子(蒼井優)は、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)のことを忘れられずにいた。
陣治に激しい嫌悪の念を抱きながらも、陣治の稼ぎのみで働きもせずに毎日を送っていた十和子は、黒崎に似た面影を持つ妻子ある水島(松坂桃李)と関係を持つ。
ある日、十和子は家に訪ねてきた刑事から、黒崎が行方不明であることを告げられる。
「十和子が幸せならそれでいい」と、日に何度も十和子に電話をかけ、さらには彼女を尾行するなど、異様なまでの執着を見せる陣治。
黒崎の失踪に陣治が関係しているのではないかとの疑いを持った十和子は、その危険が水島にまでおよぶのではとないかと戦慄する。
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理屈っぽい私は映画や小説の感想がすぐ理屈っぽくなってしまうんですが、その理屈をあーじゃないこーじゃないとこねくり回すのが好きなんです。
だけどこの映画は理屈でどうこう言うようなものじゃなくて、感情をもの凄く刺激される作品でした。

登場人物たちに対する不快さ、官能的なシーンを執拗に見せつけられることでざわつく感情、陣治への疑いが深まり始めてからの恐怖感、十和子という怠惰で浅はかな女に対する憐憫、陣治の十和子に対する想い。
観終わったあとはそういういろいろな感情がごちゃまぜになって、悲しいんだか感動したんだか、なんだか自分でもよくわからない複雑な感情が渦巻いて、一言で言うなら戸惑ってしまいました。
感情をシェイカーでガシャガシャと振られた感じ。

最後の最後、鳥が3羽くらい飛び立つところがすごくよかったです。
あのワンシーンで、少しだけ悲しみが和らぎました。

「あなたはこれを愛と呼べるか」というコピー、真っ直ぐすぎる愛だと思います。


作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-02-10 23:50 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 嘘を愛する女



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★★★<5段階評価>

※若干のネタバレあります

高橋さんがもの凄く素敵だったのでおまけで★3つですが、本当は★2つくらいでした。

物語も面白そうだけど高橋一生さん目当てで観に行きました。
序盤にクモ膜下出血で意識不明になってしまうので出番は多くないけど、高橋さんの魅力が存分に発揮された作品でした。
高橋さんファンの見たい高橋さんでした。

小出桔平(高橋さん)を密かに好きな女の目線(川栄李奈さん演じるゴスロリ女に近い感情)で観てしまったので、傲慢で高飛車な長澤まさみさん演じる川原由加利という女性にイライラしてしまいました。

すぐに感情的になって相手が傷つく言葉を容赦なく投げつけるところが、無意識だとしたら救いようがないし、わざとだとしたら人として嫌なやつだし、今の暴言はマズがったと気づいても謝るでもなく、なんとなく違う話をしてその場を誤魔化そうとするところとかも人として嫌いでした。
しかも赤の他人の私立探偵(吉田鋼太郎さん)にも横柄なんです。
その吉田さんが「あんたみたいな女と5年も一緒にいたやつの気が知れない!」と言うシーンがあるんですが、ホントに「こんな女のどこがいいの!(キー!)」って思ってしまいました。

あと、川栄ちゃんの存在が純愛を汚しちゃってるのが気になりました。
桔平が素性を隠していたのは過去の出来事があったからで、だったら素性を隠していたことは仕方ないし、自分を好きな気持ちに嘘がないのがわかったから桔平を許そうと由加利は思うわけですが、ちょっと待て、川栄ちゃんの存在はいいのか?と思ってしまいました。

由加利という女性はちょっと嫌なところもある人間臭い人物で、素性が嘘ばかりの恋人は蓋を開けてみたら深い傷を抱えてはいるけど愛に嘘はない人だった、ていうのが物語的にもメリハリがつくし美しいし感動すると思うんだけど、川栄ちゃんの存在があるから、核心である由加利への愛の部分がボヤッとしています。
嘘も愛も浮気もある人間臭い者同士の人間臭い愛の物語でもなければ純愛にも思えない、桔平の愛が中途半端だから感動も中途半端だと感じました。
もっと純愛に振り切ればよかったのに。
ストーリーは面白いし、なんといっても高橋さんの小出桔平が魅力的だったので残念です。


◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2018-01-29 23:58 | 映画 | Trackback | Comments(0)