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カテゴリ:映画( 86 )



【★★★★★(個人的好みを5段階で)】


この映画についての前知識はほぼ何もないまま、ディカプリオとブラッド・ピットの共演でしかも監督はタランティーノ、なんて贅沢で面白そうな映画! というだけの認識で観に行きました。
なので、どういう時代背景のもと描かれた作品なのかまったく知らなかったので、かなり衝撃的な展開の激しさに、声が出そうになるくらいびっくりしました。

観る予定の方は、できれば前知識がないままの方がより楽しめるのではないかと思います。
もしかしたら、ハリウッド映画に詳しいなら、登場人物の名前などでピンときてしまう人もいるかもしれないけど。
(私は詳しくないので全然ピンときませんでした。)

ネタバレはもちろんしませんが、まっさらな状態で観たい方はここから先は読まない方がいいかもです。
たいしたことは書いていませんが。



最初から最後まで、とにかくおしゃれ。
60年代のファッション、音楽、車、あの時代では当たり前の風景が、今見るとめちゃくちゃおしゃれです。
少し赤みがかったような映像も、雰囲気のいい古い映画のようでした。
二人が煙草をスパスパ吸っているのも、時代の古さを表現しつついい男をよりかっこよく見せていて、とても印象的でした。

そんなふうに、おしゃれだなぁ、かっこいいなぁ、レオがおちゃめだなぁと呑気に楽しんで観ていたので、最後の展開にものすごく驚いてしまいました。

この作品の背景を知っていた人は、ずっと何かしらの不穏さを感じながら観ていたのでしょう。
ブラッド・ピットがヒッピーの女の子と知り合うシーンとか、ヒッピーが住み着いている牧場のシーンとかはハラハラしていたのでしょう。
だけど、何も知らない私は、そういうシーンを多少の不穏さは感じつつものほほんと観ていたので、ラストに向けてのジェットコースターのような緩急をより強く感じました。

観たあとに、この映画がどういう背景をもとに作られたのか知りました。
知ってから思ったのは、あのラストは、1969年に起きた出来事へのタランティーノ監督による復讐であり、死者への弔いなのだろうということでした。
知ってしまったら、憎しみが滲むような過激なバイオレンスにどこか痛快ささえ感じてしまいました。

もう一回観たいです。
いろいろ知ったあとでは、作品全体の印象がずいぶん違ってくるのだろうと思います。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-09-21 00:20 | 映画 | Trackback | Comments(0)



【★★★★★(個人的好みを5段階で)】


首を長く長く長くして待っていた、
『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』が
8/23についに公開になりました!

どなたでも楽しめる映画だと思います。
ドラマのファンじゃなくても、なんならドラマを見ていなくても面白い作品です。
ジャンルはドタバタラブコメ。

「クスクス笑いたい」
「頭を使わなくてすむ映画が観たい」
「暇つぶしに映画でも観ようと思うけどどれにしよう?」

そんな方にぜひ観ていただきたい痛快コメディです。(ほんのり切なさ・ほっこりじんわりアリ)
私もそうですが、ほかのお客さんも声を出して笑っていました。


まずは、初見の時の感想を、自分の備忘録も兼ねて書いていこうと思います。(ネタバレはほぼないつもりです)

ドラマの時からどっぷりハマったファン(OL民)の私は現時点で三回観ていますが、一回目より二回目、二回目より三回目と、回を重ねるごとに新たな発見があったり受ける印象が変わったり感動が深くなったりするのが「さすが、おっさんずラブ」という感じです。
噛めば噛むほど味が出るスルメドラマ。
ですが、何も知らないまっさらな状態で観た一回目の印象や感覚もすごく大事だと思うので忘れずにいたい!
ということで、先にネタバレなしの感想を。

一番最初のカットを観た時にすぐ思ったのが「画角が映画!」でした。
ラストのカットもそうでしたね、画角が広い。
「ああ、本当に映画になったんだ……」とじんわり感動しました。

物語の感想としては、ただただ面白かったです。
めちゃくちゃ笑ったし、めちゃくちゃ泣きました。
「ドラマと比べたら、目まぐるしくてわちゃわちゃ忙しいなぁ(笑)」とちょっとは思いましたが、それも含めて面白かったです。
一部のOL民の感想で「思っていたのと違った」というような趣旨のものがありますが、私はかなり満足しました。
確かに物足りない部分もあるのですが、それは続編で観せてもらえればいいかなと思います。
公式にはこれで完結ということになっていますが、私は諦めていません(笑)。
今作のラストを観た時に「これ、続きがあるやつやん……!」って思いましたもん。

で、そのラストですが、私はものすごく寂しかったです。
二回、三回と観るうちに、そう寂しいラストでもないのかもと思えてくるのですが、初見の時はこっちが辛くなるくらい寂しかったです。
めちゃくちゃ面白い作品なのに、ラストだけがなんかモヤッとしました。


ここからはネタバレしながら、感じたこと、好きなシーン、その他諸々を書き殴っていきます。
ここからは長い長いしょうもない独り言みたいなものなので、興味のある人だけ読んでくれたら嬉しいです。
それ以外の人には拷問かも(笑)。


<B級香港映画風>
オープニングからのB級香港映画みたいなドタバタがなんとも安っぽいのですが(笑)、本格的過ぎない春田のアクションがカッコカワイイです。
「ポンコツはるたん、しょっぱなから一人でわちゃわちゃ騒がしいなぁ(笑)」とクスッとしちゃいました。


<爆イケ牧の登場>
酔っ払った春田が寝ているところに、突然牧が訪ねて来るシーン。
ここがすごく好き。

普段おちゃらけない牧が「ニーハオ」とはにかんで登場。
ぐうかわ!
「ああ! 牧だ……! 髪の毛ふんわりまんまるの牧だ……!」

春田と牧の初めての2ショットなのですが、春田が牧に抱きつく抱きつく。
「誰が見てるかわからないから」と必要以上にくっつくのを拒んでいたあの春田が。
見ているこちらが「お、おおぅ……」ってなるくらいくっつく。
春田、牧のことめっちゃ好きやん……。

それとは裏腹に、春田のベッドに裸の男がいるのを見て、真顔で静かに怒る牧が爆イケ。
このときの牧の目の動きがすごく好きなのです。
口では何も言わない。
目の動きで「ベッドに男がいて春田さんは裸で、なんですか、これ?」と訴える牧の表情がめちゃくちゃ好き。

怒って出ていく牧を呆然と見送る春田に「何やってんの! 早く追いかけて!」と言いたくなりました。


<満開の桜並木の下を歩く春田>
タイトルバックの時の、日本に帰ってきた春田があの青スーツであの桜並木の下を歩くシーンで泣けてきました。
「ああ、おっさんずラブの続きが見られるんだ。想像するしかなかった7話以降のみんなに会えるんだ……」と思うと泣けてきます。
ここは何回観ても泣いちゃいます。


<東京第二営業所に帰ってきた春田>
春田が営業所に「ただいま!」と帰ってきて、マイマイはじめみんなが「おかえりなさい!」と喜ぶシーン。
これは、私たち民へ言ってくれた「ただいま」なんじゃないかと思ったらまた泣けてきて(笑)。
もうすでに涙腺がバカになっています(笑)。
書いている今も涙が出る(笑)。

そして、出迎えた黒澤部長を見る春田の顔の優しいこと。
営業所のほかの人にはしない顔です。
春田にとって、信頼する上司であり、自分をワンアップさせてくれた人であり、深い愛情で大事な時に背中を押してくれた人。
そういう大切な人に向ける、愛おしさが滲んだ顔。
二人がガシッと抱き合うところでまたグッときました。


<敵みたいな立場の牧>
なんだかんだで営業所とは対立するような立場の牧が、ガサガサと横暴な本社の人に「必要なものだけで」と小声で言っているのがいい。
立場上仕方ないけど、営業所にもちゃんと気を遣っているのがわかります。


<狸穴とジャスティス>
この二人は、恋愛という形では絡んでこないだろうなと登場早々に感じたので、ではどういう役割なんだろうとワクワクして観ていました。
最後には、二人ともこの世界にすんなり馴染みました。
私は、特にジャスティスはずっといてほしい存在になりました。
男子校のノリで春田と一緒に騒いでいるのを見ていたい。

ジャスの家族の話は、おっさんずラブの世界にしてはずいぶん重たいエピソードなのでけっこうショックでした。
「この世界も人が死ぬんだ……」みたいな。


<ちずの恋>
ちずちゃんがイケメン執事と別れていたのは少し残念でした。


<牧のラタトゥイユ>
私は、このダイニングテーブルに向かい合って話す春田と牧の雰囲気が、なんでもない日常という雰囲気がすごく好きです。
今作は、(確か)二回あるこのダイニングのシーンではどちらも険悪なのが少し残念。
ほんわかも一回くらいは見たかったです。


<部長が入院>
病院の待合室で部長の治療を待つ春田・武川・マロのもとに蝶子さんが現れるシーンの、マロと蝶子さんのやり取りが自然で、この一年の二人の関係が垣間見えるのがいい。

部長をとても心配する武川さんがコミカルで、この時点で、今作では武川さんはコメディ要員なのかなと察せられます。
コミカルの中にもほんのり哀愁が漂っています。


<記憶喪失の部長>
部長の記憶喪失が発覚してから、コメディ全開の部長が爆誕です。
「ビビビッ」とか、ジャスにビンタしたり腹パンしたりする部長が面白すぎて、おもわず笑い声が漏れちゃいました。


<サウナファイト>
傑作でしたね。名シーンです。
その前の、うどん屋の倉庫でジャスに腹パンするシーンから部長(鋼太郎さん)の本領発揮でした。
狸穴と一緒にいる牧に嫉妬する春田、春田をまた好きになった部長に怒る牧。
かわいいし可笑しいし、あのわちゃわちゃを永遠に見ていたかったです。
事情がわからない天真爛漫なジャスもかわいいし。


<結婚って本気で言ってます?>
真っ黒の唐揚げを作ったり牧に立て続けにLINEを送ったり、春田がなんだか空回りしているようで見ていてちょっと心配になりました。
そしたら案の定、惨状と化した台所を見てため息をつく牧。
春田の空回りと、慣れない仕事でキャパオーバー気味の牧。
ギクシャクしているのがひしひしと伝わってきて私の心がザワザワ・ハラハラします。
牧の「結婚って本気で言ってます?」というセリフで、二人の結婚の認識に相違があるんだろうこともわかって気が気じゃなくなりました。
春田ママが家に帰ってくることになったので「出ていきます」と言う牧はホッとした顔をしていました。
納得いっていない春田とは対照的。


<牧とちず>
この二人がとても仲良くなっているのが嬉しいです。
春田のベッドに男がいたことも本社への移動のことも、ちずには話していた牧。
すぐに抱え込んでしまう牧に、なんでも話せるちずみたいな存在がいて良かったなと思います。
橋の上で叫び合って、ちずにはかっこ悪いところを見せているから心を許せるのかな。
春田が横にいるのに、買ったばかりの時計をちずに見せてキャッキャしている牧がかわいい。


<ネクタイをグイッ!>
いやいやいや。あれは。声が出る。
「ヒィ!」って言いそうになるのをハンカチで必死に押さえました。
グイッとした時の牧のドS顔!
春田の、驚いてから「えーっ、ここで? そう? チョット待って。うん、誰もいない。いいよ? する?」って顔!
そのあとの、きんぴらごぼうからのイチャコライチャコラ。
いたずらっ子のように嬉しそうにきんぴらごぼうを食べさせようとする牧、かわいい。

「じゃ」と別々に歩いていくのは寂しいし、振り返って手を振る牧が、かわいいけど少しせつない。


<マロと蝶子さんの葛藤>
ドラマの時、大人っぽく見えるように髪型を変えたりして頑張っていたマロだけど、映画では背伸びせず自然体になっていたように思えました。
子供みたいにすねたり、いざという時には男気を見せたり。
蝶子さんといい時間の過ごし方をしてきたんだなというのが垣間見えます。
マロがものすごくカッコよくなっていましたね。
かわいい顔もするし。
浴衣姿もかっこよかった!

花火大会の日の、蝶子さんの「今はいいけど、熱が冷めたらどうするの?」というセリフには泣けました。
ドラマの時から牧が、春田に普通に幸せになってほしい(結婚して子供ができて、という普通)と思って身を引いたりしますが、それと同じように蝶子さんにも色々と葛藤があります。
それが見ていて切なかったです。


<夏祭り>
浴衣の牧、眼福です……!
不安そうな顔で春田を待つ牧。
春田の姿を見つけて嬉しそうにはにかむ牧。
わたあめを頬張る牧。
そんな牧を愛しそうに見る春田。
恋人つなぎの手。
ネクタイをグイッの時とは違って、牧が素直に嬉しそうです。
今までけっこうギクシャクしていたから、「やっと幸せな二人が見れた♪」とほっこり。
幸せそうな二人を見ているとこちらまで幸せな気持ちになります。

でもすぐにケンカになってしまって、こちらは号泣する羽目になるんですが。

お互い、すごく好きで大切に思っていて、楽しみにしていたせっかくのお祭りだから楽しく過ごしたいのに、心の底に日々のイライラが溜まっているから小さなきっかけで爆発してしまう。
特にこういう、楽しみにしていたおでかけの日に限ってケンカしてしまう。
誰でも一度は身に覚えがあるシチュエーションがリアルで、どっちの気持ちもわかってしまうからそれも切なかったです。

春田は人を傷つけるようなことを言うタイプの人ではないはずなのに、余裕がなくなっているせいで声を荒げてしまうのが、裏返せばそれだけ牧のことが好きなんだなと思えて切なかった。
売り言葉に買い言葉で、心に押し込めていた本音をちょっと意地悪な言い方でぶつけてしまった牧が、イライラと後悔が混じったような複雑な顔をするのも切ない。
ついつい言ってしまった「別れようぜ」と、ついつい言ってしまった「今までありがとうございました」。
頭痛がするほど泣きました。


<燃え盛る倉庫で絶体絶命>
号泣必至の名シーンでした。

都市開発からのチャイニーズマフィアからの監禁・爆破と「展開が強引だなぁ(笑)」と少しは思いましたが、ドタバタラブコメなんだからこのくらいの強引さは全然アリです。

まず、部長と牧がお互いを罵り合いながらも、なんだかんだ協力しあって春田を助けに行くシーン。
民以外の人が見れば面白ドタバタコメディですが、民には感涙感動シーンでした。
春田に対していつも本音を出せずに一歩引いちゃう牧のことを、部長がガシガシ指摘してくれます。
春田のことを好きな部長の言葉だから牧にもまっすぐ刺さったみたい。
7話では春田の背中を押した部長が、今回は牧の背中を押してくれる。
「部長、やっぱカッケー!」ってなりました。

春田と牧が二人で支え合って火の中を歩くシーン。
私、怪我をしてぼろぼろなイケメンが大好きなのです。(足を引きずっている。頭から血。腕がだらーん。エトセトラ……)
私には垂涎ものでした。

そして、クライマックスの名シーン。

行き止まりに気づいた瞬間、少し諦めムードになる空気感も好きなんですよね。
「死ぬのは嫌だけどこの人と一緒ならまぁいっか」って、二人が同時にこの状況を受け入れたように見えてグッときました。

死ぬかもしれないからと本音を言い始める春田。
「子供が好き」とあえて言うところに春田の牧に対する本気が見えて、牧じゃなくても泣いちゃいます。

「もしハゲても入れ歯になっても……」とひとつひとつ言う春田を見つめながら、ひとつひとつ「うんうん」と聞く牧の顔。
「牧が俺のことを忘れても」と言ったあとの牧の感極まった表情に、こっちまで胸がパンパンになりました。
今、思い出しても泣いてしまいます。

春田をこっち側に引きずり込んだことをずっと気にしている牧。
不安や不満を溜め込んでしまう牧。
相手のためと勝手に決めつけて悲しい選択をしてしまう牧。
牧がそういう人だと私(たち)は知っているから。
春田への好きを胸に押し込めて、春田の言動に傷ついて春田の見ていないところで悲しい顔をして、「春田さんのことなんか好きじゃない」と泣きながら身を引いたことを知っているから。
だから、ここで春田が全力の好きを伝えてくれて、それを牧が全力で受け止めたことがものすごく嬉しいのです。
牧がもう悲しい思いをしませんようにとこの一年願ってきたから、この時の二人に胸が震えました。

どっちかだけが男らしくてどっちかだけが女々しいとかじゃなかったのもよかったです。
春田発信の覚悟の言葉だから男らしい春田かと思いきや、ボロボロ号泣しながら牧にすがりつく(“抱きしめる”じゃなく“すがりつく”)春田を牧がガシッと抱きしめるというのが、なんともよかった!
どっちにも強い部分も弱い部分もあって、ある時は春田がグッと受け止めて、ある時は牧がたくましく包み込む。
そうやって対等に支え合っている感じがとてもいいです。


<炎の中から無事生還>
春田と牧が無事に脱出してきた時に、記憶を取り戻した部長が「はるたん」と呼ぶのを見てなぜか泣けてきました。

営業所のみんなが抱き合って喜んでいる時に、武川さんが牧の頭を守るように愛しそうに抱きしめているのがまたいい!
二人が今は深い信頼で繋がっている身内のような戦友のような関係なんだろうなというのが、わんだほうで手を握られていた時とは明らかに違って、リラックスして抱きしめられている牧の表情に表れている気がしてほっこりしました。


<マロのプロポーズ>
部長に「蝶子さんを僕にください」って言うのは確かにおかしな話なんだけど、この営業所の人たちの関係性ならこれもアリかと思わせる妙な説得力があるのが面白いです。

こんなマロの、常識破り(常識知らず?)で天然で「俺らが良かったら誰が何と言おうと関係なくないですか?」とか言いそうな傍若無人さのおかげで、蝶子さんはあまり負い目を感じずに一緒にいられると思います。
とてもお似合いです。


<さて、ラスト>
初見の時、私はこのラストがものすごーく寂しく感じました。
7話でプロポーズして春田はすぐに上海に転勤で、一年の遠恋のあと帰国早々に別れるほどの大ゲンカをして、だけど仲直りして永遠の愛を誓ってから今度は牧がシンガポール、また離ればなれ。
少しは二人を一緒にいさせてあげてよと思っちゃいました。
いや、二人が納得して選んだ道だからいいんだけど……、でもやっぱりなんか寂しいなって。

二回目観た時に指輪に気づいて、三回目観た時にやっと、二人の清々しい顔を見て「二人が幸せならそれでいい」と思えました。


<最後に>
私の初見は初日の舞台挨拶ライブビューイングの回だったのですが、「これで完結」「これが最後」という言葉に勝手にいちいち傷ついていました。
大人の事情がいろいろあるのでしょう。
私の勝手な憶測ですが、役者さんの所属事務所の意向があったりするのかなとか勘ぐってみたり。

願わくば、また春田と牧が見たいです。
春田と牧と天空のみんなのこれからがまた見られますように。

ドラマが終わって悲しくて、でも映画化が決まって嬉しくて、それだけでも幸せなはずなのにもっともっとと欲してしまう。
なかなか強欲なものです。

シナリオ本が届いて熟読したらまた観に行きます。
そしたらまた、何か感想的なものを書くかもです。


【◆公式HP → https://ossanslove-the-movie.com/

【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-08-28 03:16 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 天気の子



【★★★★★(個人的好みを5段階で)】


面白い!
前作の『君の名は。』と比べるなら、『君の名は。』ももちろん好きですが、私は今作の方が断然好きです。

『君の名は。』はせつない。
主人公たちが最後までずっと運命みたいなものに翻弄されていて、抗おうと自力で奔走するのだけどやっぱり運命みたいなものの力の方が強くて引き裂かれてしまいます。
二人は数年後に再び会うのだけどやっぱりそれも運命に導かれる感じの出会い方で、この「自分たちの力が及ばないものに翻弄されてしまう」はかなさがせつない。
もちろん、それがこの映画の醍醐味です。

一方、この『天気の子』は、主人公たちが目の前の問題を自分たちだけで解決しようと終始悪戦苦闘します。
家出とかアルバイトとか生活のこととか物語のメインのできごととか。
そして、本当になんとかしてしまいます。
運命みたいなものに抗おうとあがいて、結果、自分たちの望む形を獲得してしまう。
「世の中のルールとか世界の均衡とか知ったこっちゃない」と、自分たちの真っ直ぐな思いのために突き進んで、ある意味、暴走してしまいす。
その健気さとたくましさと図太さが力強いし、清々しい。
その思春期特有の青臭いエネルギーが、私には眩しくて羨ましくて、危なげだけど愉快でした。
私の視点は、おそらく須賀圭介(声:小栗旬)なんだろうと思います。(破天荒に見えて、実はとても常識的な大人)

前作に比べると、映像の美しさも進化していたように感じました。
空や雲や都会の風景の圧倒的な美しさと、水や雨粒の描写の繊細さ。
それと登場人物たちがみんな魅力的でキュート。
これは、劇場のスクリーンで観るべき作品です。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-08-23 02:22 | 映画 | Trackback | Comments(0)



【★★★★(個人的好みを5段階で)】


天才数学者の青年・櫂直(かいただし)が、数学の力で戦艦大和の建造を、ひいては戦争を止めようとする、実話に基づいた物語。
原作は未読なので、純粋に映画を見た感想です。

数学で戦争を止める、という切り口は斬新だと思います。
精神論とか武力ではなく、知の力で戦争を阻止しようというのが好きです。

菅田くん演じる天才数学者は、偏屈だけど理論的で凛々しくてとても魅力的でした。
軍服姿がめちゃくちゃカッコよかったです。
柄本くんとのバディ感もいいです。
もともと私はバディものが好きなので。

菅田くんや山崎監督がインタビューなどで、「若い人たちがこの映画を見て、戦争について考えるきっかけになれば嬉しい」というようなことを言っています。
そういう思いを込めた作品の主役を、俳優としてずば抜けた実力を持った、しかも若者のアイコン的存在の菅田将暉くんがやることの意味はとても大きいと思います。
ポスターや予告編の菅田くんの格好良さは、戦争映画をあまり見たことのない層の人たちを惹きつけただろうと思います。

ただ、戦争の残酷さや悲惨さや理不尽さをもっと強調するために大和の戦闘シーンはもう少し過激な描写でもいいのではないかと、小学生のときの平和授業で『はだしのゲン』の実写映画を何度も見た(見せられた)私は思ってしまいました。
『プライベート・ライアン』の冒頭や『ハクソー・リッジ』の沖縄戦くらいに血生臭く。
そのくらいの悲惨さを見せつけられると、戦艦大和の建造を阻止したい櫂直に、観客はより深く感情移入できるのではないかと思いました。
でも、そうするとR指定になって子供が見られなくなっちゃって、「夏休みに老若男女が家族で見て“戦争”について考えるきっかけにしてほしい」という制作意図からはずれてしまうので、ぎりぎり指定がかからない描写にしたのでしょう。
悩ましいところですね。

あと、「愛する鏡子さんを戦争から守りたい」というような普通の人間っぽさは、櫂直には必要なかったんじゃないかと思いました。
数学オタク・数字オタクの根っからの変人が、数字の上で論理的ではないから、計算の上で間違っているから、バランスとして美しくないから、だから戦艦大和の建造には反対だし、アメリカとの戦争は馬鹿らしいから阻止したいと思う、という物語にした方がインパクトが強かったのではないかと感じました。
何でも計測せずにはいられない変人ぶりとか、何でもすぐに計算して数式を求めてしまう変人ぶりとかをもっと強調して、「戦争になれば人々が戦禍に巻き込まれる」とか、そういう普通の常識や普通の感情が欠落した人間として描かれていればもっと魅力的だったのにと思っちゃいました。

菅田くんが頭が痛くなったという、黒板に数式を書き殴りながら上官たちをやり込めていくシーンは爽快で気持ちいいです。
そして、何度も言うけど菅田くんがかっこいいです。
それから、ベテラン陣の中でも田中泯さんの静かなる狂気が強烈な存在感を放っていました。


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by wakabanokimochi | 2019-08-07 23:38 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 ザ・ファブル


【★★★★(個人的好みを5段階で)】


コメディとちょっとのシリアスが混在したアクションエンタメ。
見どころは何と言っても岡田くんのアクションで、アクション俳優・岡田准一を存分に堪能できる作品です。

ひとつだけ気になったのは、そのアクションシーンの場所が暗くてゴチャゴチャしていたこと。
もしかしたら、目の老化で私だけが見にくかったのかもしれませんが、それにしても、黒っぽい鉄筋がむき出しのごみ処理施設のバックヤードのような空間に、全身黒ずくめの岡田くんの姿が同化してしまって、せっかくのアクションが目立ってなかったように思います。
しかも、そんな狭い場所で大人数でわちゃわちゃしているのがゴチャゴチャして見にくかったです。
今のごみ処理施設ってとても清潔で近未来的な作りだったりするから、映画・バイオハザードのミラ・ジョヴォヴィッチが戦っていた、蛍光灯が眩しい真っ白な通路くらいの明るい場所だったらメインのアクションシーンがもっと映えたのにと思いました。

原作は未読なのですが、人間ドラマの部分も面白い作品なんだろうなと思います。
だけど、その人間ドラマの部分はあまり詰め込まず、映画の尺に収めるためにアクションをメインで描いたのは潔いくて見やすかったです。
原作に要素をあれこれ詰め込みすぎて中途半端になってしまう作品も多いですから。

アクションを重点的に描いたこの作品が面白かったので、同じキャストで人間ドラマの部分を深く描いたバージョンも見てみたいと思いました。
連ドラとかで見てみたいです。
岡田くんと佐藤浩市さん演じるボスの関係も見たいけど、安田顕さん演じるヤクザと柳楽優弥くん演じるその弟分のドラマを見たいと思いました。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-08-03 23:38 | 映画 | Trackback | Comments(0)



【★(個人的好みを5段階で)】


原作は読んでいないので映画のみの感想ですが、終盤の展開が私は好みではなかったです。

悪意に満ち溢れたこの世界で、悪意なんてものははなから持ち合わせていない優しさの塊のような町田くんは、関わった人たちを優しい気持ちに変えていく。
コテコテにベタな、こういうどこかおとぎ話のような物語は私は嫌いではありません。
現実から逃避するにはうってつけだし、少し救われる気分にもなります。
「悪意に満ちたこんな世界だけど、町田くんの存在で浄化されるなぁ」って。
なのに、終盤の展開があんなに非現実的だったので、町田くんの優しさも非現実的だと言われているようで、なんだか勝手にガッカリしてしまいました。
「そんな夢のような世界が現実にあるわけないだろ」と突き放されたような気分です。

もしかしたらそういうメッセージが込められた作品だったのでしょうか。

「町田くんのような悪意を1ミリも持っていない純真無垢な人間はファンタジーの世界にしかいない。この世は悪意で満ちている」


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-07-11 22:47 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 海獣の子供


【★★★(個人的好みを5段階で)】


人によって好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品だなぁと思いました。
観念的で哲学的です。
生命の成り立ち、宇宙の成り立ち、人の存在とは何か……。
森羅万象に迫ろうとした作品だと思います。
観た直後は漠然とわかったような気になったけど、どんな映画かと問われるとやっぱりうまく説明できません。
ただ、世界観はものすごく好きです。

あと、絵もすごく好き。
細い線を何度も重ねたようなタッチも好きだし、なんと言っても“目”が綺麗。
主人公の子どもたちのビー玉みたいな大きな目には、世界の真理を見つけてやろうという力強さと真っ直ぐさを感じます。
海の描写、海の生き物の描写も素晴らしくて、漫画チックなのに自然の生々しさを感じさせる画力に感動しました。


【◆作品データ → 映画.COM

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by wakabanokimochi | 2019-06-28 20:52 | 映画 | Trackback | Comments(0)

【映画】 キングダム




【★★★★★(個人的好みを5段階で)】


原作のコミックもアニメも見ないまま鑑賞しましたが、全然大丈夫でした。
原作を知らないけどどうしよう、と観るか観ないか悩んでいるなら、観た方がいいです。
面白いです。

ものすごく王道のエンターテイメント作品でした。
『スターウォーズ』がエンタメ映画のテンプレのひとつだと思うのですが、それを踏襲したような、潔いくらいど真ん中のエンタメ映画でした。
鑑賞後は爽やかなカタルシスで満たされます。
続編が観たいくらいです。

壮大さを演出するVFXもよくできていたし、ワイヤーを駆使したチャンバラアクションも見応えがありました。
『るろうに剣心』や『銀魂』もそうですが、このワイヤーを使ったチャンバラアクションをブラッシュアップして、日本のお家芸のひとつにしたらいいと思います。
香港映画=(イコール)カンフー、みたいに。
外国の方はチャンバラとかニンジャとか好きだし、絶対に売れると思うのですが、どうでしょう?

それはさておき、アクションと並んで素晴らしかったのがキャスティングです。
エンタメ作品にふさわしい“魅せるキャスティング”だと思いました。
主演の山崎賢人くんはもちろんよかったし、凛々しくて聡明な正義の若き王の吉沢亮くん、反乱を起こす弟にはサイコパス感満載の本郷奏多くん、美しく凛と強い長澤まさみちゃん、男の子か女の子かわからない愛くるしいキャラの橋本環奈ちゃん、出番は少ないのにラスボス感が半端ない大沢たかおさん。
脇を固めるそうそうたる役者さんたちも全員、この役はこの人しか考えられないと思えるほどカッチリとはまっていました。
こういう娯楽作品でキャスティングを妥協してしまったら途端にチープになってしまうと思うんです。
顔がいいだけの流行りの人を多用するとか、演技力とか無視して知名度とか人気度だけで起用するとか。
この作品は、山崎賢人くんと吉沢亮くんという、今が旬の若手俳優ながら演技力や存在感が伴った実力派をツートップに持ってきて、さらにその周りを個性派・実力派の役者さんたちで固めることで、若い女子をキャーキャー言わせながら映画好きも満足させることができる、カッチリ・しっかりしたエンタメに仕上がっていると感じました。

この映画が面白いのは、ベースとなる原作が面白いからというのはもちろんあるでしょうが、この映画を製作した人たちが原作をちゃんと好きで、面白いものをちゃんと作ろうとしたからだと思います。
そう感じるほど丁寧に作られた映画でした。
できればもう一回くらいは劇場で観たい作品です。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-06-03 23:17 | 映画 | Trackback | Comments(2)



【★★★(個人的好みを5段階で)】


閉所恐怖の人は息苦しくなって耐えられないんじゃないかと思うほどの、ロケット内の閉塞感。
その閉塞感と圧迫感は、作品そのものの重苦しさのメタファーになっているようにも感じます。
それと対比するような宇宙空間の美しさ。
普通の2D上映でも、ものすごい臨場感を感じることができました。

空中分解するんじゃないかと不安になるほどガタガタと激しく振動しながら飛ぶロケットが、宇宙に到達した途端に静寂に包まれる。
あの、耳鳴りがするほどの静寂のシーンには鳥肌が立ちました。
映像や見せ方のうまさは秀逸だと思います。

アームストロング船長のドラマの部分は終始重苦しく、このプロジェクトがどれほど過酷だったかということが、これでもかこれでもかと叩きつけるように描かれていました。
彼らの苦労をそういうふうに見せられたからこそ、アームストロング船長が月に降り立つシーンでは深い感動を共有できます。

宇宙飛行士マンガの金字塔(と私は思っている)『宇宙兄弟』のなかで、子供の頃からの夢を叶えて月に行くことになった弟のヒビトが「宇宙飛行士は宇宙で死んではいけない。子供たちに、宇宙飛行士は宇宙で死ぬかもしれない仕事なんだと恐怖心を持たせてはいけない。生きて帰ってこなくちゃいけない(大意)」というようなことを言うのですが、私はこの言葉に感動しました。
宇宙のことを探求するだけが宇宙飛行士の仕事ではなくて、宇宙に憧れている子供たちの希望になることも仕事なんだと。
なんてかっこいい仕事なんだと改めて思ったシーンです。
だから、この『ファースト・マン』の重苦しさは私には少し重すぎのように感じてしまいました。
ただ、宇宙開発のこういう辛い部分に目をつぶるわけにはいきませんものね。
それももちろんわかります。

夢が詰まって希望に満ちているという作品ではなかったけど、とても臨場感のあるドキュメンタリーのような映画でした。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-03-21 23:24 | 映画 | Trackback | Comments(0)



【★★★★★(個人的好みを5段階で)】


去年(2018年)11月に公開された作品だから劇場でやっているところはほとんどないのかもしれないけど、隣町の小さな映画館でかかっていたので観てきました。<日田市の映画館 → HITA LIBERTE> 

私の好きな映画(だけではなくて、物語全般)には二通りの要素があって、ひとつは、あれはああいう意味だったんだろうかとかあのセリフにはこういう意味が込められていたんじゃないだろうかとか、あとで侃々諤々と語り合いたくなる作品です。
私が観たなかでの代表作は『シン・ゴジラ』。
もうひとつは、意味とか意図とか思惑とか考える余地を与えないほど感情を掻き乱す、衝動性の強い作品。
私が観たなかでの代表作は『万引き家族』とか『パンク侍、斬られて候』とかです。
矛盾していることを言っているように聞こえるかもしれないけど、私のなかでは全然矛盾していなくて、この二つの要素はコインの表と裏のようなものだと思っています。

さて、この『生きてるだけで、愛。』ですが、これは完全に後者のタイプの作品でした。
鬱気味で精神的に不安定な寧子(趣里)の言動が最初はとても癇に障るのですが、観ているうちにどんどん寧子の感情に引っ張られていって、最後には寄り添ってしまっているという感じでした。
私はエキセントリックな人が苦手です。
衝動的な言動が理解不能で、理解不能なものは怖い。
何をしでかすかわからない不安感が怖いし不愉快だし居心地が悪いのです。
最初は寧子をそういうふうに見ていたのですが、寧子の抱える生きづらさの種類がわかってくると、こちらの感情もだんだん共感していって共鳴していって、寧子を抱きしめたいような、逆に抱きしめられたいような、居ても立ってもいられない気持ちになります。
寧子の暴発するような激しさと、抑え込んでいるだけで実は寧子と同じくらいの衝動がくすぶっている津奈木(菅田将暉)のギリギリさが、痛々しいしやりきれないし、そしてかなり羨ましい。
私はエキセントリックが苦手だからあんなふうにエキセントリックにはなれないし、あんなふうに青臭く泣き叫ぶことはないけど、もう少しエキセントリックに生きてみてもよかったなぁ、などと、ちょっとだけ羨ましく思ってしまいました。

感情が揺さぶられすぎて少しだけ鬱気分を発動させてしまいました。
それだけ、いい映画。
もう一回観たいです。
原作も読んでみようと思います。


【◆作品データ → 映画.COM


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by wakabanokimochi | 2019-03-07 18:00 | 映画 | Trackback | Comments(0)