ワカバノキモチ 朝暮日記 asakure.exblog.jp

趣味のことをいろいろと


by wakabanokimochi
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カテゴリ:読書( 188 )

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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>

作品紹介(Amazonより)--------------------------
いつも通りの夏のはずだった。
その事件のことを知るまでは…25年前の祖父母の心中事件に隠された秘密とは。
残された写真、歪んだ記憶、小さな嘘…。
海辺の町を舞台とした切なくてさわやかな青春ミステリー。
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寂れた海辺の町に住む中学生男子の、田舎で生まれ育った自分は何者にもなれるはずないという、鬱屈した諦めのような感情に強く共感しました。
だけどそれは、何者かになる努力をしていない自分を正当化するための言い訳にすぎないことが、私の年齢になるとわかってしまうから、共感してしまった自分自身に対して、ちょっとだけ苦しかったです。
サスペンスめいた展開と思春期の少年の心理描写のバランスが面白かったです。
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by wakabanokimochi | 2018-09-04 22:14 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>

作品紹介(Amazonより)--------------------------
17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。
その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。
少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。
やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。
2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い違う。
圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説明する術をもたない。
著者の新しいステージを告げる衝撃作!
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誉田さんのサイコっぷりに度肝を抜かれました。
映像ではなく文字なのに、グロいのが苦手な人はたぶん駄目です。
匂い立ってくるような生々しさがスゴイです。
若干、吐き気がしました。
しかも、ずーっとモヤモヤすっきりしない感じもさすがです。
誉田さんは狂人です。(褒め言葉)
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by wakabanokimochi | 2018-08-31 14:30 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。
間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。
走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。
触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった――。
恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか?
ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。
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西さんの作品は、私の心の奥の、自分でも気づいていない何かを鷲掴みされる気がして、意味もなく泣きたくなります。
登場人物が自分に似ているわけでもなく、似たような経験をしたわけでもなく、似た環境にいたわけでもなく、とにかく、自分の人生とはほぼ無関係な物語にもかかわらず、自分の記憶のどこかが刺激されるような気がするのです。
ものすごく懐かしいような、そんな気分になります。
あの場面のあの文章が、とかいう具体的な描写ではなく、沸き立つ雰囲気のようなものが私の奥を刺激するのです。
語り口なのかなぁ……?
西さんの作品はいくつか読みましたが、その多くで、そんな気分になります。
不思議な作家さんです。

この作品も、なんだか胸がキューっとなって苦しいけど、清々しいさも感じました。


<過去の読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2018-08-14 22:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
仕事の成功、円満な家庭―ただ、幸せになりたいだけだった。
加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。
ブリッジが製造する“ワクチン”は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。
原因は不明。
ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。
だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった…。
成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。
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世界初の特別なワクチンを製造・販売する女社長と、そのワクチンを接種した人たちを巡る物語です。
この“特別なワクチン”というのがこの作品の肝だと思うのですが、ワクチンが物語に与える影響が弱い気がして、このワクチンを物語の中心にする必要性をあまり感じませんでした。
女社長が奮闘・暴走する話なら、わざわざ架空のワクチンじゃなくてもいいだろうし、ワクチンを主役にするなら、もっとワクチンによる出来事が起きた方がよかったのかなと思います。
ちょっと荒唐無稽さが悪目立ちした気がしました。


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by wakabanokimochi | 2018-08-03 21:30 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。
秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。
あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。
僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
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思春期の青臭さを抱えて、さらに、若さゆえの有り余るエネルギーを持て余す青年の姿に、すっかり中年の私はノスタルジーを感じてしまいます。
無遠慮で無配慮で勢いだけで、だけど、それがなんとも羨ましく、なんとも愛おしい。
住野さんが書く主人公たちは、若者特有の繊細さと儚さを持っています。
産まれたての雛や孵化する前の蛹のような、柔らかくて壊れそうなのにエネルギーを秘めている感じが好きです。


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by wakabanokimochi | 2018-07-29 21:30 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。
部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
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人里離れた別荘で殺人が起き、大学生探偵が事件の謎を追うという、王道中の王道な推理小説なんですが、シチュエーションがトリッキーすぎて、私は物語に入り込めなかったです。
そのトリッキーな部分がこの作品の醍醐味だと思うので、それを受け入れられないということは私には合わなかったのかなと思います。
かなり異常な状況なのに、大学生たちがわりと冷静に推理していく様子がどうしても不自然に思えてしまいました。


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by wakabanokimochi | 2018-07-19 22:25 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。
本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。
そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。
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林遣都くん目当てで映画を先に鑑賞。
この作品の遣都くん、私、好きです。

遣都くんはさておき本の方の感想ですが、面白いです。
ルームシェアをする4人の男女のところに、謎の少年・サトルが転がり込んでくることでこの4人はふと気づきます。
一緒に住んでいながら、それぞれが本当はどんな人間でどんな本性を持っているのか、よく知らないということに。
でも、それはそれほど特別なことでなはくて、友達でも恋人でも家族でさえも、本音や本性の部分を全部さらけ出しているわけではありません。
この当たり前に使い分けている本音と建前の間に人間の闇が潜んでいたら?
お気軽で怠惰な若者たちの日常が淡々と描かれているようでいて、随所から立ち上る不穏さ。
その不穏さが、物語が進むににつれて濃くなっていくのが、ゾクゾクと怖いです。

吉田さんの描く、人が誰しも本質的に持っている闇の部分の激しさは、目を背けたくなるけど惹きつけられます。


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by wakabanokimochi | 2018-07-16 20:31 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
小説史に類を見ない、息を呑む大仕掛け。
そこまでやるか、ミヤベ魔術!
それは亡者たちの声?
それとも心の扉が軋む音?
正体不明の悪意が怪しい囁きと化して、かけがえのない人々を蝕み始めていた。
目鼻を持たぬ仮面に怯え続ける青年は、恐怖の果てにひとりの少年をつくった。
悪が幾重にも憑依した一族の救世主に、この少年はなりうるのか――。
21世紀最強のサイコ&ミステリー、ここに降臨!
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時代劇ではあまり見ない現代的な事柄を、あえて時代劇で描く斬新さ!
神隠しとか呪いとか死霊とかが信じられていた時代で物語を展開させていくことで、謎がより複雑になるし信憑性が深まります。
宮部さんのサスペンスと面妖系が見事に融合した作品です。
宮部さん、スゴイです…!
文量は多いけど一気読みしたほど面白かったです。
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by wakabanokimochi | 2018-07-15 02:43 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<個人的好き嫌いを5段階で表示>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
「あのね。よく聞きなさい。昨日、団地で男の人が殺されたの」知っている。
わたしが殺したのだ。
母は続けてこう言った。
「警察に里子ちゃんが連れて行かれたの」友梨、真帆、里子。
大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見える。
傑作長編エンタテインメント。
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華やかさはないけれどそれほど貧しいわけでもない、高度経済成長のころの団地。
コミュニティの親密さゆえに起きる人間関係の密着と疎外。
古き良き時代の素朴さよりも不穏さをまとった空気感の中で、無知で無力な少女たちを翻弄する数々の出来事が起こる。
行間から滲み出る不穏さにものすごく惹きつけられて、最後まで目が離せない。
彼女たちが翻弄されるように、読み手のこちらも作者に翻弄され、思いもしなかった展開に最後は本当に「マジか!?」って声が出た。


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by wakabanokimochi | 2018-06-28 23:46 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階中>

作品紹介(Amazonより)--------------------------
元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。
「ナッちゃんはそういうの駄目な口やろ」と笑いながら、デザイン学校時代の年上の同輩、御木さんは奇妙な話を始めた。
十三歳のときに山崩れで死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て、仕事先と自宅に現れたというのだ。
だが彼の話には、僕の記憶と食い違いがあり―(「クラス」)。
この現実と価値観を揺るがす、全9篇の連作集。
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オカルトのようにも思えるし、当事者の気の迷いのようにも思えるし、深刻な精神疾患のようにも思える、不思議で奇妙で面妖なお話。
面白い!


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by wakabanokimochi | 2018-06-18 21:20 | 読書 | Trackback | Comments(0)