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カテゴリ:読書( 224 )

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【★★(個人的好みを5段階で)】


人と少しずれているように見える主人公。
彼の言動のちぐはぐさが苦手で、私が知り合いだったら寄り添えないなぁと感じてしまいました。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
一番 会いたい人に会いに行く。
こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。

演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。

『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、
書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。

夢と現実のはざまでもがきながら、
かけがえのない大切な誰かを想う、
切なくも胸にせまる恋愛小説。
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by wakabanokimochi | 2019-09-05 22:39 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★(個人的好みを5段階で)】


『何者』のときも思ったけど、朝井さんはこういう“意識が高いだけで中身がペラペラで、なんとなくみんなの鼻につく人物”を、いつも絶妙にいけ好かなく描きますね。
だけど、わりと多くの人がこの“意識高い系の人物”に自分を投影してしまって、バツが悪いような気持ちになっているのではないかなと思います。
身につまされて居心地の悪い気持ちにさせられる、そんな作品でした。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。
二人の間に横たわる“歪な真実”とは?
毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。
交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、目隠しをされた“平成”という時代の闇が露わになる―
“平成”を生きる若者たちが背負う自滅と祈りの物語。
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by wakabanokimochi | 2019-08-17 23:05 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★(個人的好みを5段階で)】


リアルと虚構の間をゆらゆらとたゆたっているような、現実的でいて夢のような、そんな感覚になった作品でした。
実体のないものに価値が生まれる仮想通貨がテーマの作品だから、そう感じて当たり前なのかしら。

見渡す限り一面の砂漠に立つバベルの塔がずーっと頭の隅に浮かんでいました。
そして最後は、ぼすっとその砂漠に放り出されたような唐突さと心許なさに、ぽつんとした気持ちになりました。

面白くないわけじゃないんだけど、好きかと聞かれるとちょっと悩む感じ、かな。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。
あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。
新時代の仮想通貨(ビットコイン)小説!
第160回芥川賞受賞!
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by wakabanokimochi | 2019-07-31 00:31 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★(個人的好みを5段階で)】


著者の実体験というような雰囲気の作品で、それが本当にそうなのかフィクションなのかはわかりませんが、『怪談小説家の身近で起きた不可思議な出来事』というのが設定としてはあまりにも出来すぎているなぁと感じてしまって、私はあまり入り込めませんでした。
ネット上にいくつもある怪談まとめサイトや、怖い話系のYoutubeを見ているようなカジュアルな気分になってしまいました。
「怖い」と思う前に「よく構成された話だなぁ」と感心してしまった、という感じです。
面白くないわけじゃないです。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
恐怖は全て、日常にひそむ。
自殺する者は何を語るのか。
怪女「黄雨女」とは一体―。
怪談六篇と、ある編集者の顛末。
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by wakabanokimochi | 2019-07-31 00:28 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★(個人的好みを5段階で)】


最近の誉田さんのサイコパスぶりからすると(褒め言葉)、ずいぶん良識的な作品です。

いくつもの事件の影に見え隠れするシズカという女の冷徹ぶりは気味悪いですが、まだどこか人間臭い。
最近の誉田さんが描くヤバイやつは人の形をした悪魔ですが、シズカはまだ人間です。
だからこそ物悲しいのかも。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
5つの殺人事件。
果たして刑事は真実を見たのか?
果たして女は幸せだったのか?
今、注目を浴びる著者の連作警察小説。
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by wakabanokimochi | 2019-07-28 01:31 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★★(個人的好みを5段階で)】


宮部さんのかなり初期の作品みたいです。
だけどもう『宮部みゆき』が完成されていて、最近の作品と言われてもわからないほど出来上がっています。
宮部さんって本当に天才なんですね。

これは、短編集なんですがひとつひとつが濃厚で、物語がすぐに完結してしまう短編小説はあまり好きではない私でも楽しく読むことができました。
特に、表題の『我らが隣人の犯罪』は秀逸です。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
僕は三田村誠。中学1年。
父と母そして妹の智子の4人家族だ。
僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。
僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐”したのだが…。
表題作以下5篇収録。
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by wakabanokimochi | 2019-07-28 01:28 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★(個人的好みを5段階で)】


身近な人間、たとえば、友達、恋人、好きな人。
そんな相手との価値観の近さを感じて嬉しくなったり、逆に違いを感じてもやもやしたり。
人間関係は“ままならない”。
その“ままならなさ”とどう折り合いをつけていくのか。
折り合いなどつけずに離れるのか。
そんなことを考えた作品でした。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
友人の結婚式で出会った彼女は、他の場所では全く違うプロフィールを名乗っていた―「レンタル世界」。

高校時代から発明家として脚光を浴びてきた薫。
しかし、薫をずっと近くで見ていた雪子は、彼女があまりに効率を重んじることに疑問を感じる―「ままならないから私とあなた」
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by wakabanokimochi | 2019-07-28 01:25 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★★(個人的好みを5段階で)】


面白い!
伊坂さんの作品って、私個人の感想として、すごくどはまりするものと、読み終わっても結局よくわからんかったなぁと感じるものに極端に分かれる感じがしているのですが、この作品はめちゃくちゃ好きです。

少しだけ痛快で、あとは、圧倒的なやるせなさとせつなさが詰まった物語。
最後まで気が抜けません。
一気に読んでしまいました。

伊坂さんは映像化されているものが多いけど、これもものすごく映像化向きだと思います。
そのときはぜひ、私の好きな菅田将暉くんで!
菅田くんの役者としての魅力が最大限に発揮される作品だと思います。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。
双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと、そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。
僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。
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by wakabanokimochi | 2019-06-30 23:17 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★(個人的好みを5段階で)】


少年犯罪をモチーフにした作品。
私は、重松さんのハートフル系の作品よりも、こういうダークな方がどちらかというと好みです。

10代の少年少女って、自分のその頃を思い返しても思うのですが、怖いもの知らずの厄介な生き物です。
体も成長して大人と変わらなくなるし、考え方も小学生とかの頃から比べるとずいぶん大人っぽくなったと自分でも感じるし、自分たちの感覚ではもう立派な大人だと思っています。
どこか刹那的で怖いものなしで、だから先生や親や周りの大人たちが臆病でダサく見えてしまう。
この年代のまだまだ経験値が少ないがゆえの暴走に、守るものができて臆病になってしまった常識的な大人は太刀打ちできないのではないか。
そういう怖さがじわじわと忍び寄ってくるような、得体の知れない気持ち悪さをはらんだ作品でした。

ひとつだけ気になったのは、クライマックスの場面が同じ描写の繰り返しでしつこく感じてしまいました。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。
結婚を機にその地に越してきた私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との距離をつかみかねていた。
前の学校でひどいいじめに遭っていた晴彦は、毒殺事件の犯人・上田祐太郎と面影が似ているらしい。
この夏、上田は社会に復帰し、ひそかに噂が流れる―世界の終わりを見せるために、ウエダサマが降臨した。
やがて旭ヶ丘に相次ぐ、不審者情報、飼い犬の変死、学校への脅迫状。
一方、晴彦は「友だちができたんだ」と笑う。
信じたい。
けれど、確かめるのが怖い。
そして再び、「事件」は起きた…。
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by wakabanokimochi | 2019-06-25 23:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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【★★★(個人的好みを5段階で)】


主人公の物語が突然始まって唐突に終わる感じがして、まるで、長編の物語の途中をスポッと抜き出して中編の小説にしたような作品だなと思いました。
テレビ番組制作をしている主人公の仕事に関する重大な出来事(爆破云々)の説明があまりなされないまま進んでいくし、ラストも、完全には解決しないまま、着地寸前で終わった感じで、とても中途半端な読後感です。
では面白くなかったのかと言われるとそんなことは全然なくて、なんだか不思議な感覚に陥りました。

本来、小説とは、登場人物たちの人生のある一時期を切り取って見せるものです。
恋愛小説なら恋愛が始まるいきさつ、あるいは終わるいきさつを。
サスペンスなら事件の発生から解決までを。
普通は、ちょうどいい時からちょうどいい時までを切り取るのですが、この作品は、途中から始まって途中で終わっている感じがするのが、私にはとても斬新に思えました。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
テレビ局に勤める早川俊平はある日公園で耳の不自由な女性と出会う。
音のない世界で暮らす彼女に恋をする俊平だが。
「君を守りたいなんて、傲慢なことを思っているわけでもない」「君の苦しみを理解できるとも思えない」「でも」「何もできないかもしれないけど」「そばにいてほしい」。
静けさと恋しさとが心をゆさぶる傑作長編。
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by wakabanokimochi | 2019-05-31 22:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)