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【読書】 静かな爆弾 / 吉田 修一

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【★★★(個人的好みを5段階で)】


主人公の物語が突然始まって唐突に終わる感じがして、まるで、長編の物語の途中をスポッと抜き出して中編の小説にしたような作品だなと思いました。
テレビ番組制作をしている主人公の仕事に関する重大な出来事(爆破云々)の説明があまりなされないまま進んでいくし、ラストも、完全には解決しないまま、着地寸前で終わった感じで、とても中途半端な読後感です。
では面白くなかったのかと言われるとそんなことは全然なくて、なんだか不思議な感覚に陥りました。

本来、小説とは、登場人物たちの人生のある一時期を切り取って見せるものです。
恋愛小説なら恋愛が始まるいきさつ、あるいは終わるいきさつを。
サスペンスなら事件の発生から解決までを。
普通は、ちょうどいい時からちょうどいい時までを切り取るのですが、この作品は、途中から始まって途中で終わっている感じがするのが、私にはとても斬新に思えました。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
テレビ局に勤める早川俊平はある日公園で耳の不自由な女性と出会う。
音のない世界で暮らす彼女に恋をする俊平だが。
「君を守りたいなんて、傲慢なことを思っているわけでもない」「君の苦しみを理解できるとも思えない」「でも」「何もできないかもしれないけど」「そばにいてほしい」。
静けさと恋しさとが心をゆさぶる傑作長編。
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【これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2019-05-31 22:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)