人気ブログランキング |

【読書】 ある男 / 平野 啓一郎

a0220528_10403900.png

【★★★★(個人的好みを5段階で)】


“アイデンティティ”とか“ルーツ”とかいうことには昔からものすごく興味があるので、この作品は私の琴線をびんびん刺激してくれました。

どんな親の元に生まれたのか。
どこの地域に生まれたのか。
民族、人種、性別――。
これらのカテゴリーが個人の性格や境遇、しいては人生までも決定づけることを不条理だと思ってしまうことがあるのだけど、別に不条理でもなんでもなくて、それごく当たり前のことなのだろうか。
と思ったり。

そういうことを、またいろいろと考えることができる面白い作品でした。
サスペンス作品としても読み応えありました。



作品紹介(Amazonより)--------------------------
愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
「マチネの終わりに」から2年。
平野啓一郎の新たなる代表作!

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。
長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。
ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。
悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。
里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。

人はなぜ人を愛するのか。
幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。
------------------------------------------------
 

【これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
a0220528_20202517.png

トラックバックURL : https://asakure.exblog.jp/tb/239231031
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by wakabanokimochi | 2019-04-23 10:49 | 読書 | Trackback | Comments(0)