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【読書】 マークスの山 / 高村薫

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★★★<5段階評価>

昭和51年、南アルプス・北岳の登山道近くにある工事現場で殺人事件が起きる。
その16年後、東京の住宅街で元暴力団員と高級官僚が殺される連続殺人事件が発生。
暴力団員と官僚という、一見接点のなさそうな二人が殺された理由は?
捜査は難航を極めるが、徐々に、16年前の事件との関連性が見えてくる。

骨太なハードボイルド作品。
まず、メインの事件は東京で起きるが、「山」がキーワードになっているので山好きが読むと山の描写を楽しめると思う。

謎が謎を呼び、点と点がなかなか結びつかなくて、主人公の刑事の焦りが読む者にも伝染して物語にグイグイ惹き込まれる。
犯人と思しき人物の抱える闇や、刑事たちの人間描写も細かいなど、群像劇の側面もあって読み応え十分。
善と悪の境目が曖昧で、少しせつなくもある。


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by wakabanokimochi | 2015-06-27 21:01 | 読書 | Trackback | Comments(0)