2015年 02月 18日
【読書】 キャプテンサンダーボルト / 阿部和重・伊坂幸太郎
★★★★<5段階評価>
借金を抱えてにっちもさっちも行かなくなった男が、胡散臭い儲け話に首を突っ込んだのが運の尽き。
事態は想像もしなかった最悪な方向へと転がり、世界を揺るがす陰謀説にまで飛躍する。
阿部和重さんと伊坂幸太郎さんの共著ということで話題になったみたいだけど、そんな話題性なんか抜きにしてもすごく面白い。
次から次へと事件が起き、それがおおごとになっていく。
そんな状況も登場人物たちが抱える問題も深刻なのに、彼らの掛け合いが時々ユーモラスだから重くなりすぎない。
そのバランスが味わい深い。
とても映像向きの作品だから、映画化が決まるのも時間の問題じゃないかしら。
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