2014年 10月 31日
【映画】 まほろ駅前狂騒曲
作品データ(映画.COM)
★★★<5段階評価>
小説が原作の映画を観たとき、原作と映画は別物だと割り切るべきなのか、原作と映画を比べていいものかいつも考えてしまう。
原作が面白かったり思い入れが強かったら余計に。
瑛太と松田兄ちゃん、多田と行天は相変わらずかっこよくて、二人のゆるっとした空気感はやっぱりいい。
ただねぇ、原作で描かれたエピソードをちょっとずつ全部詰め込んだせいで全体的にぼやっとしてしまい、原作の良さが消えてしまっていた。
肝は、子供に対する二人の戸惑い。
それと、多田の行天に対する思いと行天の多田に対する思い。
この3つの肝が相まって、ちょっと切ないような羨ましいようなバディーものが出来上がっているのに、映画ではその部分がうまく描ききれていなかった。
行天の少年時代のことが少し明らかになり、二人の心の傷もより深く描かれ、それによって二人の心の距離がグッと縮まる、その部分の描き方が弱い。
泣くつもりで映画館に行ったのに泣けなかったわぁ。
雰囲気はすごくいい映画なだけにとても残念。
だけど二人はすごくかっこいいよ。
映画を観たあとに原作を読むことを強くオススメします。