2014年 07月 21日
神の住まう島・屋久島 <観光編>
山登りを始めてからはその思いが強くなっていました。
なんてったって九州最高峰だもの。
とはいえ、遠いし、お金もかかるし、ひとりで登山は心細いし、まぁ、いつか行けたらなと思っていました。
そしたら、百さんと大さんが行く計画をしているというので仲間に入れてもらうことにしたのです。
「いつか行きたいな」と思っていながら動けていなかった3人が、それぞれの背中を押す形になって実現した旅です。
7月16日から20日までの4泊5日で行ってきました。
【16日】
基山サービスエリアを8:31に出発する高速バスにて鹿児島港へ。
どんより曇り空。
南下するほどに晴れてきて、
鹿児島は快晴。
桜島がきれいに見える。
青い空と青い海。
さらにテンションが上がってきた!
ちらっと写っている高速船トッピーに乗り換えて屋久島に渡ります。
船から見えた開聞岳。
きれいな山だなぁ。
まさに薩摩富士。
屋久島が見えた!
あらら、どんより。
さすが、雨の屋久島。
15:30頃、屋久島に上陸しました。
どんよりしているけど雨は降っていません。
海からいきなり高い山だからすぐに雲ができちゃうみたい。
この日に梅雨明けしたとのこと。
路線バスで宿に移動します。
安房という地区にある『森のきらめき』というロッジです。
案内されたのは6人部屋のドミトリー、1泊3,200円。
ほかにお客さんはいなくて、そこを1人で使える贅沢(笑)。
部屋はとてもきれい。
安いドミトリーは汚くて臭いところも多いらしいけど、ここは清潔です。
路線バスのバス停は目の前、コインランドリー・お弁当屋さんまで徒歩1分、Aコープ・安房港・居酒屋が立ち並ぶ路地まで徒歩10分。
すごく便利な場所にある宿。
宿の1階でも雑貨、日用品、食料品(お菓子・パン・ジュースなど)を売っているし、登山グッズのレンタルもあります。
16:30頃に宿に着いて、荷解きをしてから少し散策しました。
今までにも旅行で小さな島に行ったことがあるけど、どこも寂れていて人が少なくて不便そうな印象でした。
そののどかさがすごくいいんだけど、住むのは大変そうだなと感じるところばかりでした。
だけどここは大きな島だからか、今までの島とは印象が違う。
物流もしっかりしてそうで不便そうには感じない。
よくある田舎町という雰囲気です。
ただ時間は島特有でゆっくり流れていました。
宮之浦岳は深い山なのでここからは見えません。
明日の登山に備えて早めに寝ます。
【17日・18日】
1泊2日で宮之浦岳登山。
山行の様子は<登山編>で。
【19日】
レンタカーで屋久島観光です。
朝8時、お弁当を買って海岸へ。
曇り空だけど海風は気持ちいい。
旗から向こうは外海で波が高い。
旗からこっちはでっかい潮溜まりで、ここで海水浴をするみたいです。
外海は波が荒いから危ないんだと思う。
海とおにぎり。
潮溜まりの海の水がこんなにキレイ。
小さな魚が泳いでいるのが見えるかな?
軽石みたいな岩(珊瑚礁かな?)と
ミルフィーユみたいな岩。
町のあちこちでも見た白い花。
1時間くらい海を堪能しました。
山方面に向かいます。
千尋(せんぴろ)の滝。
一枚岩の谷間を流れる滝。
左側の岩は天然の花崗岩です。
人工的に造ったように見える。
ダムみたい。
海からすぐ山。
平地がいかに少ないかがわかる。
面白い島。
次はまた海。
平内海中温泉。
波打ち際に作られた露天風呂で、干潮のときにしか入れません。
これはだんだん潮が満ち始めているときで、風呂と海の境目があいまいになってきていました。
男性陣は満喫してやんの。
いいなぁ~!
バスタオル着用可能なので入りたかったんだけど、肝心のバスタオルがない…。
さすがにスッポンポンになる勇気はなく、私は断念。
次はガジュマルの木。
民家の間にひっそりと佇んでいました。
ガジュマルはいっぱいあるけど、
大きさが桁違い。
ここをくぐると普通の民家でした。
次はまた滝。
狭い林道を進むとありました、大川(おおこ)の滝。
落差88メートルだって!
すごい迫力!
今までの人生で見た滝の中で一番スケールがデカイ!
滝の下で写真を撮る人と比べると大きさがわかりやすいかな。
このあとは少しだけお土産屋さん巡り。
かわいいセレクトショップの看板ネコちゃん。
夜は居酒屋で山談義。
山好きが山の話をしだしたら止まらん。
百さんと大さんに出会えてよかったわぁ。
じゃなきゃ、屋久島にはこれてないし、テント泊なんてものもまだやってないだろうし。
もっともっといろんな山に登りたいな♪
【20日】
最終日。
あー、帰りたくない…。
高速船の出発は13:30なので、ギリギリまで島を満喫することにします。
お弁当を買ってまた海へ。
整備された海辺の公園です。
快晴の空と穏やかな青い海。
透明な青。
泳いだら気持ちいいだろうな。
ここは川。
この透明度。
山からもくもく雲がわいてきた。
まだ時間があるので、歴史民俗資料館に行くことにします。
知的スポットも覗いとこう。
屋久島で出土した石器や土器、トビウオ漁の道具、江戸時代の公的な文書、縄文杉が発見されたときの新聞記事などが展示されていて、屋久島の歴史の一端を知ることができます。
地味なんだけど面白かった。
学芸員のお兄さん(職員さん?)の話では、屋久島は火山でできた島ではなく、元々は九州と陸続きだったけど海水の上昇で島になったんだそう。
そして、7000年前に喜界カルデラの大噴火があり、、火砕流と火山灰によって壊滅状態になったんだとか。
動物も植物ももちろん人間も、一度死滅してしまったらしい。
詳しい内容はよく覚えてないんだけど、そんな状態からこれほどの豊かな森に再生したなんて、まるで本当に「もののけ姫」みたい。
勉強もしたし、雰囲気のいいカフェでまったりティータイム。
パラソルの下で
たんかんフラッペ。
ちらっと海が見える。
南国気分を高めてくれるハイビスカス。
「1ヶ月のうち35日は雨が降る」と言われる屋久島で、ぱらっと小雨に降られた程度の雨にしか合わずに、大満足・大満喫の5日間を過ごすことができました。
のんびりしていて、人はあったかくて、よくある観光地みたいにゴチャゴチャしていなくて、スローペースで楽しめるところです。
来年の夏は北に行きたいから再来年あたり、また来れるといいな♪
モッチョム岳に登りたい!