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by wakabanokimochi
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★★★★★<5段階評価>

-----あらすじ(文庫本の背表紙より)-----

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。
無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。
日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。
そして、ヘリの燃料が尽きるとき…。

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何を借りようかと図書館をウロウロしたら、表紙にヘリコプターの絵が書かれていたので借りてみた。
航空自衛隊が出てくるかな~と思って。
読了後にネットで検索してみたら9月に映画が公開されるよう。
だからオススメコーナーにあったのか。

さて、感想。

素晴らしいエンターテイメント・サスペンス作品!
映画化されるのもわかる!
映像化したくなる作品。
場面展開や情景描写がとても映像的で、映画を見ているように物語が進んでいく。

原発を狙ったテロが発生するという物語なんだけど、注目すべきは、この作品が1995年の書かれているということだと思う。
福島原発の事故よりも東海村の事故よりも前に、「原発をテロのターゲットにしよう」と発想したのがすごい。
そしてその内容も、原発が危険か安全かとか、必要か不要かとか、そういうことが論点じゃないところも素晴らしいし面白い。

私の家の近くには原発はないせいもあって、福島原発の事故が起きるまで原発について考えたこともなかった。
そんな私(と私のような人)に向けての作品なんだと思う。
原発だけじゃなく、「私にはあまり関係ない」と無関心でいることに対して警鐘を鳴らす作品。
東野さんのそんなメッセージも込められているけど、エンタメとして傑作なので気負わずに楽しめる。

原発やヘリの構造とか仕組みについての描写が詳細で、パソコンを駆使しての遠隔操作とかにも詳しくて、そういうハイテク感が満載なので古臭さは一切感じない。
時代を感じるのは、捜査員が連絡のときに携帯電話ではなくてポケベルを使っているくらい。
そんな時代にこれを書いた東野圭吾さんは、やはり天才だと思う。

期待していた空自もちょっと出た。
メディックとか♪
そこの場面もカッコイイ。


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by wakabanokimochi | 2015-07-13 13:55 | 読書 | Trackback | Comments(0)