ワカバノキモチ 朝暮日記 asakure.exblog.jp

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by wakabanokimochi
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★★★★★<5段階評価>

1996年に起きたエベレストでの大量遭難。
アドベンチャー・コンサルタンツ遠征隊に参加し、その悲劇の只中から奇跡的に生還したジャーナリストのジョン・クラカワー氏による著作。
自身の記憶と、生き残った当事者たちや各所関係者への膨大な取材とをすり合わせて書かれている。

導入部分は過去にエベレストにアタックした名だたるクライマーたちの歴史に触れられていて、この山の特別さを読者に印象づける。

そのあと、氏がカトマンズ入りして遠征隊のほかのメンバーと出会うところから始まる。
メンバーたちに対する第一印象、村の雰囲気、ベースキャンプでの様子などが氏の感想と客観的な視点から書かれている。
そして、キャンプ1、キャンプ2と高度が上がるにつれて体調を崩す者が続出し、環境が少しずつ過酷になっていくさまが生々しい。

結末を知っているこちらとしては、次々と起きるトラブルが大量遭難の要因になることがわかるのだけれど、あのときその場にいた彼らは悲劇への階段を登っていることに気づかない。
決定的な何かが起きて状況が一変するわけではない。
たしかに、強烈なブリザードが大きな要因のひとつだけど、不穏な雲が次第に発生して嵐が来る予兆はあったのだから突然襲われたわけではない。

本書の中で氏が語っているが、あのくらいのブリザードはエベレストでは普通だし、登頂者の4人に1人が死亡するエベレストでこの年は7人に1人と少なかったくらいだと。

ではなぜ、ベテランガイドが自ら命を落とすような遭難事故になってしまったのか。
悲劇への糸が複雑に絡み合っていく様子が臨場感たっぷりで、読んでいて息苦しくなる。

地球のてっぺんであるあの場所は、生きて戻ることのほうが奇跡の、まさにデスゾーンなのだと思い知らされる。

~本書より~
「クライミングは素晴らしい行為だと、わたしは堅く信じているが、それは、危険を内包するにもかかわらずではなく、まさしくそれゆえに、なのだ。」


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by wakabanokimochi | 2015-11-26 21:41 | 読書 | Trackback | Comments(0)

芦屋基地航空祭

今年も芦屋の航空祭に行ってきました。

天気予報は曇り。
空を見上げるとそんなに厚い雲ではなさそうだけど、どのくらいの雲なら航空機が飛べないのか私にはわからないので、飛行展示がありますようにと祈りながら出発。

着いてみると、快晴ではないけれどまずまずのお天気で、T-4、救難展示(たぶんUH-60J)、T-7、F-2、F-15、そしてブルーインパルスの飛行展示を見ることができました。

<写真:防衛省航空自衛隊HPより>
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救難ヘリの力強さとかF-2の繊細さとかF-15の音と迫力、ブルーインパルスの華麗さ。

「ゴー!」とか「バリバリ!」とかの空気を切り裂くような轟音と、その奥にある「キーン!」と耳をつんざく高音が入り混じって空気を震わせ、その震えが体にまで伝わってきます。
感動と興奮が止まりません。

イルカと花火とブルーインパルスを見ると、心が震えて涙ぐんでしまいます。 (ノД`。)
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大空に描かれるハート
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ちょっとでも飛行機が好きとか乗り物が好きな人は一度生で飛行展示を見て欲しい。
感動すること必至です。

来月は新田原の航空祭。
どうか天気に恵まれますように。(。-人-。)

新田原エアフェスタの詳細はこちら → 新田原エアフェスタ2015
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by wakabanokimochi | 2015-11-24 13:03 | 旅・お出かけ | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>

小さな頃から歌って踊ることが好きだった愛子は、アイドルグループの一員としてデビューを果たす。
握手会やライブやキャンペーン、夢だったアイドルになれた愛子は充実した日々を送っていたが、人気が出るにしたがって、そして、彼女自身が成長するにしたがって、彼女の心に少しずつ変化が起きていく。

アイドルの恋愛禁止、握手券つきCDに対する批判、テレビ番組に出たときの発言や演技についての賞賛と中傷。
さまざまな種類の言葉が、ネットなどを通じて十代の彼女たちに向けられる。
華やかなだけではない世界で生きるアイドルたちの心情が細やかに描かれている。

「人って、人の幸せな姿が見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」

「正しい選択なんてこの世にはない。たぶん、正しかった選択、しかないんだよ」

はっとする言葉が散りばめられていた。


<これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2015-11-14 23:22 | 読書 | Trackback | Comments(0)


映画データ (映画.COM)

★★★★★<5段階評価>

1996年に起きたエベレスト大量遭難をもとに作られた映画。

まず、3Dならではの臨場感が秀逸。
ヒマラヤ山脈の美しさはもちろん、パックリと口を開けた底の見えないクレバス、雪崩の迫力、ブリザードの激しさ、思わず身をすくめてしまいそうになる臨場感は山好きにはたまらないと思う。

標高8,000メートルを超えると人間は決して順応できない。
体が確実に死に向かっていくデスゾーン。
そんな場所に喜々として挑んでしまう者達の心情が手に取るようにわかって、我がことのように共感してしまった。
「死」に一歩足を踏み入れてしまったような環境、そんな、ギリギリのヒリヒリする環境に身を置いてみたいと思うし、制覇したらどんなに気持ちいいだろうと思う。
もちろん、本当に死んでしまっては元も子もないが。

複合的な要因で起きてしまった大量遭難。
山に登る者への教訓もたくさん詰まっている。
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by wakabanokimochi | 2015-11-10 22:20 | 映画 | Trackback | Comments(0)