ワカバノキモチ 朝暮日記 asakure.exblog.jp

趣味のことをいろいろと


by wakabanokimochi
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カテゴリ:読書( 140 )

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★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
「忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない」

新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在が全てだった行助の物語。
『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。
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使い古された感のあるストーリーだけど、ふんわりとした優しさを感じる物語。

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by wakabanokimochi | 2017-08-10 22:37 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
小惑星衝突後の世界。
恐怖や暴力が蔓延し、他人を信じることも難しい。
罪だけ増え続けていた。
そこに彼は降り立つ。
価値観を破壊し、悩める者を救済する。
数々の奇跡、圧倒的な力。
誰もが知りたがった。
後世、神とよばれた男の人生は、どんなものだったのか――。
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東山さんの作品は初めて読んだけど、描写力がすごくて度肝を抜かれた。
情景の描かれ方がとても鮮明で、まるで映像作品を観ているかのようだった。
今までたくさんを本を読んできて、映像作品のような本もいくつかあったけど、この作品はその中でもトップにくる。
読後の余韻が映画を観終わったあとのようだった。

装丁のイメージに引っ張られているところはあると思うけど、『バッファロー'66』の頃のヴィンセント・ギャロを思い起こさせる、


<過去の読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚

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by wakabanokimochi | 2017-07-29 23:24 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>



作品紹介(Amazonより)--------------------------
ロサンゼルス在住の叔母の突然の訃報。
甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、当時からずっと行方不明なのだと知らされる。
なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。
娘はいまどこにいるのか。
弦矢は謎を追い始める――。
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ミステリー仕立てだけど、私には謎解きがメインという感じはしなくて、ミステリー要素と人間ドラマの要素の塩梅が絶妙で面白かった。
主人公の弦矢が、亡くなった叔母さんを通して知り合った人々と交流していく人間模様がよかった。
残酷な事実もあるけど、強さと優しさを感じる作品だった。
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by wakabanokimochi | 2017-07-24 22:04 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
藤木はこの世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。
視界一面を覆う、深紅色の奇岩の連なり。
ここはどこだ?
傍ら携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。

「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」
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貴志さんが描く、少しずつ狂気に絡め取られて常軌を逸していく人は、すごく気持ち悪くてすごく怖い。
「幽霊なんかより生きている人間の方が怖い」ってよく言うけど、そういう人間の怖さを描くのがうまい。
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by wakabanokimochi | 2017-07-20 22:53 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。
特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。
そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。
世界一長い写真が撮れるカメラって!?
その日から、宏伸の日常がきらめき始める。
ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作。
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無気力というほどではないけど、特にやりたいことも楽しいこともない中学3年生の男子が、ワクワクすることが楽しいという感覚に目覚めていく様子がいい。

写真館のおじさんの言葉、
「一生に一度の感動になると思うよ」
を胸に試行錯誤して、今まで味わったことのない感動に出会った少年。
“初めて”のことをすると“初めて”の感動が必ずあるわけで、その初めての感動に心奪われる少年の初々しさに、おばちゃんである私は目頭が熱くなった。

私もこれからもたくさんの“初めて”を経験したい。


<過去の読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚
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by wakabanokimochi | 2017-07-09 22:51 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★<5段階評価>


江戸・深川で駕籠かきをなりわいとする若者二人。
粋で鯔背が信条の江戸っ子たちが織りなす人情時代劇。

江戸の町民の物語は、粋で鯔背でカッコイイ。
江戸の文化の知らなかったことも知れて勉強にもなるので面白い。

ただ、この作家さんの文章は私には少し合わなかった。
物語の盛り上がりの部分は面白く読めたんだけど、それ以外の部分の描写が少しぼんやりとしているように感じられて、情景や心情をうまく思い描けないまま話が先に進んでいくような感じだった。
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by wakabanokimochi | 2017-07-03 20:55 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
犯行時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
2人は、無実の男の命を救うことができるのか。
江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。
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以前読んだ『ジェノサイド』も傑作だったけど、この作品も素晴らしく面白い!

過不足のない絶妙さがスゴイ。
登場人物たちの背景や心理描写や伏線など、これ以上書くとたぶん書きすぎだし、足りないと整合性が取れないし、最初の一行から最後の一行まで過不足が全くない絶妙さを感じた。
スポーツアスリートが無駄な力を入れず、無駄な動きをせず、最適な動作で最高のパフォーマンスを生み出すような美しさがある。
この人は天才だ。
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by wakabanokimochi | 2017-06-30 22:37 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>


神山高校古典部の少年少女たちが主人公の短編集で、シリーズ第6弾の作品。

大人からしたら青臭いとも思える学校内でのいざこざや事件だけど、彼らにとっては一大事で、そんな青臭さが懐かしくもあり羨ましくもある爽やかな青春ミステリー。
登場人物たちも私好みで、このシリーズのほかのも読みたい。
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by wakabanokimochi | 2017-06-29 21:13 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>


ニュージランドの名峰・アスパイアリングで山岳ガイドをしている森尾は、ツアー登山のガイド中に予期せぬ落石事故と嵐に遭遇してしまう。
ガイド仲間と客の数人が死傷する危機的状況のなか、森尾は自身の命を危険に晒しながらもメンバーの半数を生還させる。
地元ニュージランドでは英雄と讃えられた森尾だったが、日本に帰国後、保険金詐欺と未必の殺人の容疑で逮捕されてしまう。


山での遭難という自然の脅威との戦いと、冤罪を晴らすための司法との戦い。
二種類の緊迫感が交互に描かれているので、相乗効果で深みが増して読み応えがある。

遭難のシーンは終盤でちょっとまどろっこしくも感じるけど、山好きなら臨場感を楽しめると思う。
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by wakabanokimochi | 2017-06-20 21:55 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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★★★<5段階評価>


作品紹介(Amazonより)--------------------------
女房が出て行った。
二人の子供を残して。
預金通帳の残金は二万円。
作詞家の「俺」の子育ての日々が始まる。
詞を書き、酒を飲み、女と遊び…そんな十六ビートの生活はしばしお休み。
弁当を作り、子供の送り迎えをし、猫の「ポン太」に人生相談をする、ゆったりとしたワルツの暮らし。
だが、いつまで続くものやら。
「神田川」の作詞家が哀切と可笑しみを込めて描く、愛おしさ満点の傑作家族小説。
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女にだらしない作詞家が主人公なんだけど、喜多條さんの自叙伝なのかなぁ。

主人公の男の現在と過去が交錯する形で描かれている。
男の波乱万丈な人生と、いい加減なんだけどどこか憎めないキャラクターと、飼い猫のポン太の存在が相まって、愉快なんだけどちょっと切ない、絶妙なテイストの物語。
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by wakabanokimochi | 2017-06-11 21:38 | 読書 | Trackback | Comments(0)