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【読書】 三鬼 三島屋変調百物語四之続 / 宮部 みゆき

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★★★★<5段階中>

作品紹介(Amazonより)--------------------------
江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん"のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。
訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。
亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。
「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が……
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この百物語シリーズは妖怪とか幽霊とかのオカルトな話なのに、恐ろしさよりも切なさを強く感じるので大好きなシリーズです。
第二話のひだる神さまがどこか可愛らしくて好きです。

心に深い傷を持つ主人公のおちかが、少しだけ前向きになれたようなのが良かったです。
今後の展開が気になります。

宮部さんはサスペンスもファンタジーも、そしてこういう人情物も、全部うまいですよね。
スゴイです。


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【読書】 三鬼 三島屋変調百物語四之続 / 宮部 みゆき_a0220528_23252992.png

by wakabanokimochi | 2018-04-09 23:25 | 読書 | Trackback | Comments(0)