2018年 01月 12日
【読書】 騙し絵の牙 / 塩田 武士
★★★<5段階評価>
作品紹介(Amazonより)--------------------------
大手出版社で雑誌編集長を務める速水。
誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。
ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。
斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!
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大泉洋くんをモデルに主人公を「あてがき」したというので話題になったけど、読み進めるうちに洋くんよりもっと狡猾なイメージの人が私は頭に浮かんだ。
とはいえ、もし映像化されるならぜひ洋くんで観たい。
出版業界の裏側を描いたサスペンス作品で、最後の最後まで気が抜けない。
雑誌などの紙媒体がウェブマガジンなどに押されて廃刊になっている現状など、業界の苦しさに塩田さん自身も苦しんでいるんだろうなというのをひしひしと感じた。
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