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by wakabanokimochi
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【映画】 ハクソー・リッジ



★★★★<5段階評価>


太平洋戦争、沖縄の激戦の中で、誰も殺さずに英雄になったアメリカ人青年の物語。

太平洋戦争が激化するなか、志願して兵士となったデズモンドは宗教上の信念から武器を持つことを拒否する。
軍の規律を乱す者として上官からも仲間からも目の敵にされるが、激戦地である沖縄へ衛生兵として赴くことになる。


戦争映画だから若干ヘヴィーではあるけど、ちょっとでも気になるなら絶対に観た方がいい。
それも映画館での鑑賞を強くオススメする。
戦場でのシーンは、激戦の映像と臨場感ある音響が相まって、少し気分が悪くなるほど自分も戦場にいるかのような錯覚に陥りそうになった。

『プライベート・ライアン』の冒頭約30分、ノルマンディー上陸のシーンの迫力と凄惨さは有名で、血の匂いが漂ってきそうなほどすごかった。
このハクソー・リッジは、その凄惨さを有に越えた。
頭が弾け飛び、手足は引きちぎれ、はらわたは飛び散り、火炎で火だるまになる。
こういう映像が苦手な人は吐きそうになると思う。
わりと平気な私でもちょっと辛かったから。

その地獄のような場所に武器を一切持たない丸腰の状態で飛び込むデズモンドは、勇気があるとかを越えて、もう、なんだかちょっと、狂気の人に見えてくる。
少し狂ってないと丸腰であそこには行けないと思う。
だとしたら、彼を突き動かしたのはなんだったんだろう。

デズモンドは子供の時、兄とのケンカがエスカレートして兄をレンガで殴ってしまう。
兄は気を失うが、幸いなことに大事には至らなかった。
もう少し大人になったデズモンドは、酒に酔って母を殴る父に我慢がならず銃を向けてしまう。
敬けんなキリスト教徒である彼は、自分の中にある暴力性に怯えていただろうし嫌悪もしていただろう。
暴力性を内包している事自体を罪だと考えていたのだろうか。

丸腰で戦場に向かい傷ついた人を救う姿が、愛に溢れた勇気ある英雄にも見えるし、己をあえて苦しい状況に追い込む懺悔のようにも見えた。

彼を突き動かした理由が何であれ、アメリカ人も日本人も区別することなく救おうとした彼は、間違いなく英雄だと思うし、その姿に心が震える。

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by wakabanokimochi | 2017-07-05 17:11 | 映画 | Trackback | Comments(0)