2015年 08月 07日
【読書】 火星に住むつもりかい? / 伊坂幸太郎
★<5段階評価>
あらすじ(Amazonより)--------------------------
この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け。希望のない、二択だ。
密告、連行、苛烈な取り調べ。
暴走する公権力、逃げ場のない世界。
しかし、我々はこの社会で生きていくしかない。
孤独なヒーローに希望を託して――。
-----------------------------------------------------------
この作品の発売を知ったとき、このタイトルのポップさに早いうちに読みたいと期待に胸を膨らませたのだけど、いざ読み始めたら、怒りを感じるほどに暴力的で、精神的に残虐な描写が多くて読み進めるのが辛かった。
その理不尽な暴力は作品の肝であるから、著者は意図してより残虐に描いたのだろうし、私はその思惑にまんまと嵌ったのだと思う。
物語はより良い方向に進むのだと思いたいけど、残酷さの余韻がすごくて読後も全然すっきりしなかった。
<これまでの読書感想はこちら → 備忘録代わりの読書感想ブログ ワカバの本棚>