2014年 01月 24日
苦しくても幸せ♪ <吉部登山口~暮雨の滝~坊ヶツル~大船山 (ピストン)>
今回は吉部登山口から。
このルートには滝があって、厳冬期にはこれが凍るらしいのです。
ここ数日かなり寒かったので期待大♪
おとといの雪がガッポリ積もってて、とにかくキツイ!
ただでさえキツイ山なのに、さらにキツイ!
でも、まぁ、とにかくキレイ!
6:30に師匠と待ち合わせ。
道路状況が心配だったけど、雪や凍結はほとんどありませんでした。
登山口のある吉部地区の道路は真っ白だったけど。
7:44、登山口を出発。
登山口は、この先にちょっと行った右側。
最初は杉の木立の中を歩きます。
緩やかな上り坂。
でもすぐに急な斜面になります。
いきなりハード。
でも、まだまだ体力満タンなので余裕です。
登山口に着いたときには寒かったけど、ちょっと歩くともうポカポカ。
というか、暑くてしっとり汗ばむくらい。
20分くらい(もっと短かったかも)で急登ゾーンを抜けたら、あとはわりとフラットな道。
ずっと聞こえてた鳴子川のせせらぎがだんだん大きくなります。
滝への分岐をちょっと下ると、
どどーん!
8:33(49分経過)、凍った暮雨の滝に到着。
凍った滝って初めて見た!
めちゃめちゃキレイ。
高さはないけど横に広くてどっしりとした滝。
川面にもうっすら氷が張っています。
雲ひとつない快晴で風もなく、山登りでは体験したことないほどの穏やかな日。
空気が澄み切っているのがわかる。
空気に無駄な物が一切混じってない感じ。
視界がクリア過ぎて遠近感が変になる。
穏やかな日はこんなに優しくて美しいのに、ひとたび荒れると脅威的になる自然。
ツンデレやわぁ(笑)。
だから面白い。
真っ白な雪が太陽の光を浴びてキラッキラしてる。
木々の陰が雪にマーブル模様を作って幻想的。
うさぎかなぁ、動物の足跡が林の奥に向かってる。
ああ、なんか、むちゃむちゃ楽しいぞ!
最初の急登以外は、ひたすらなだらかで、ただただキレイで楽チンな道。
9:20(1時間36分経過)、坊ヶツルに到着。
到着って言ってもだだっ広い平原だから、大船山の取り付きまではまだまだ距離があります。
三俣山の横っちょに白い月が出てた。
テント場でしばし休憩。
おやつの交換とかしてエネルギーを補給する。
10分くらい休憩して、いざ、険しい大船山に取り付く。
(ここで時計を見るのを忘れる…。たぶん、10時くらい)
ここまでの道では感じなかったけど、大船山の道は積雪が増えてました。
踏み固められているから道を切り開きながら歩くようなことはなかったけど(師匠からはその覚悟で登ろうとは言われてたけど)、道の脇にストックを刺してみたら50センチくらいは積もってそう。
たまに膝くらいまではまってしまう。
雪が積もると傾度が増すのよねぇ。
段差が埋まってしまってただの急坂と化した道は険しさ倍増。
ああ、ツライ…。
ああ、シンドイ…。
もう、泣きそう…。
頑張っても頑張っても辿り着かない。
10:44(3時間経過)、やっと5合目、師匠を見ると汗だく。
雪山で汗だくは死ぬよ(笑)。
師匠もしんどそうだ。
師匠が辛そうだと、私が辛くても当たり前なんだって安心する(笑)。
三俣山が同じくらいの高さになってきた。
ちょっと休憩して呼吸が整うとキツイのがスーっと消えるから不思議。
さあ、あと半分頑張ろう。
で、ちょっと歩くともうキツイ(笑)。
早く上に行きたいのに思うように足が前に出ない。
景色とか見る余裕がなくなる。
もう、何も考えられなくなる。
5回くらい本気で泣きそうになった。
3回くらい「私のことはかまわずに先に行ってくれ」と言いそうになった(笑)。
11:17(3時間33分経過)、大船山と北大船山の鞍部にある段原に着いた!
ああ…、着いたぁ…。
て言ってもまだ目指すゴールではないんだけどね。
それでも大きな難関は突破した。
なんだろ、この、苦しみから解放された安堵感。
このまま大船山に向かいます。
登山道が積雪で上げ底された状態なので、木の枝が行く手を阻んでくる。
それをよけながら中腰で歩かなくちゃいけないし、それでもザックやら帽子やらが枝に引っかかって歩きにくいったらありゃしない。
背の高い師匠はさらに歩きにくそう。
しかも、そこそこ急坂だしね。
悪戦苦闘すること約30分。
11:52(3時間58分経過)、ついに大船山頂に到着!
達成感、ハンパない!
しかも、きれー!
阿蘇の山々、祖母山系、由布・鶴見、その向こうには私が行きたい四国の石鎚山!?
とにかく、360度の大パノラマです。
(写真に私の手の影が…)
風はなくそんなに寒くない。
むしろ日差しでポカポカ、眠くなる。
いつものように師匠がお湯を沸かしてくれて、
今ドはまり中の “ 苺とラズベリーのパルフェ ” をいただきながら至福の時を過ごします。
ああ、幸せ♪
久住山系。
久住山系をこっち側から見ると印象が違ってて面白い。
一番奥が久住山。
扇ヶ鼻以外の山は見えてるんだって。
イマイチ、どれがどれかわからないけど。
もっと、久住山がドーン!中岳ドーン!って見えるんだと思ってた。
だって、向こうからだと、大船山ドーン!って見えるのに。
不思議ね。
それだけ大船山が大きいってことかしら?
だからしんどいの?
あったかくてホヤホヤしながら空をみたら、
飛行機が短い雲を引っ張りながら飛んでた。
キレイだなぁ。
大船山頂からちょっと下ったところに御池という池があって、師匠は写真を撮りに下りて行った。
下りたら登らなきゃ行けないから私はやめといた(笑)。
上からでも、池が凍ってるのがわかる。
下りて近くで見たいのはやまやまなんだけどね、けっこうな急坂なのよ、これが。
登りの辛さを自分に課す勇気がなかった(笑)。
秋の紅葉が素晴らしいらしいので、そのときは近くで見よう。
大船山をゆっくり堪能して、13:17(5時間33分経過)、下山開始。
下りの方が木にひっかかる率が高くなってイラっとするけど、シンドクはないね。
振り返ると雄大な大船山。
前回はこの辺りまできて引き返したんだよな。
絶好の登山日和にリベンジできました。
帰りはしんどくないけど黙々と下りて、無の境地を悟っちゃうんじゃないかと思った(笑)。
下山は寂しいね。
あー、楽しいことが終わっちゃうって。
もうまたすぐに登りたくなるね。
16:17(8
時間33分経過)、無事に登山口に戻ってきました。
しんどい、しんどいって何度も言っちゃったけど、そのしんどさも含めて楽しかったりするのよね~(笑)。
心の底から湧き上がってくる「楽しい!」「幸せ!」って感情を、抑えきれないこの感じ。
山登り以外で味わったことないかも。(*'-'*)